これは日本国憲法の前文です。中学生の社会の授業で全文を覚えたことを思い出します。この全文の内容を改めて見ると、その理念は国民一人ひとりの幸せを願うものとして描かれているのだと理解できます。もちろん、日本という国に多くの改善点があるのも事実。全ての政治活動が憲法の理念の元に行われているのかどうかは甚だ疑問であるし、国民を守る上で大きな役割をになっているはずの各種メディアは、時として金と権力に屈するという深刻な事態もある。それでも、私自身は、自分が日本という国に生を受けたという事実を、自分の人生の非常に大きな幸運であると考えています。
理念とは思想であり、その思想に合う形で教育は形成されていく。その根底に「自由」があるからこそ、様々な思想が生まれ、教育が多様化し、そしてより多くの人が自分らしくあれる。その結果、私たちはそのような自分を通して「幸せ」に生きていくことができると感じます。
一方、日本国憲法が示す理念や思想は決して普遍的なものではない。時には暴力によって理念は簡単に変わってしまう。だからこそ、私たちは「どんな思想が自分を幸せにしてくれるのか」を常に主体的に問い続け、考え続けなければならないのです。
隣国中国では、教育にまた新たな国家の思想が反映されることとなりました。
ある特定の思想を盲目的に従わせることによって国民や国家が繁栄するという思想は、私は決して受け入れることができないのです。