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#186 自分自身をコントロールする「余裕」を与える学校現場に

教育とは「未来」に対する挑戦です。
児童・生徒は「学び」を通じて、自分の未来をより良いものにする力を得ます。

公教育は、自分自身の「未来」を拓くために質の高い「学び」を平等に提供する社会的役割を担っています。

児童・生徒が学びを進める上で大切なことは、「主体性」を持つことです。自らが「学び」の主人公となり、自らの意思で、より深い知識・技能・思考を追い求めることで初めて、本当の意味での「学び」は機能します。

教育ICTの環境構築と普及の先導者として全国をまわる平井聡一郎先生が、石川県加賀市教育長の島谷千春氏と、2023年4月に新たに設置された政策官を務める寺西隆行氏を迎え、オンライン対談を実施されたそう。

石川県加賀市では「自分で考え、動く、 そして社会を変える」子供を育てようという意味を込めた「be the player」という教育ビジョンを掲げ、旧来型の「学校」からの転換を測っています。

「児童・生徒主体の」学びの場を作る強い意思の現れのように思います。

対談の中で島谷氏は

子供が自己決定する授業、子供に学びのコントローラーを渡すという先生自身の授業観や子供観の転換はハードルが高く、「はじめの一歩」に踏み出せるかどうかが広がりの鍵になるのですが、伴走チームが後押ししながら、この一歩目を1人でも多くの先生に経験してもらうことに今は注力しています。教育委員会としては、「失敗は大歓迎だし、もしも保護者からクレームが来たら全部こっちで受けるから」というように、今はひたすら先生たちの背中を押しています。

と述べています。

児童・生徒が自らの学びを自分で「コントロール」できることで、そこに「主体性」が生まれます。

学校という教育機関の転換期を迎えている今、
加賀市の教育施策が一つのモデルケースになればいいなと思います。


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