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#361 過去を学ぶことによって今を知り、今を学ぶことによって過去を知る
教員が児童・生徒の教科・科目の学習を支える時、そこには考えなければならない大きな軸が3つあります。1つ目は、「なにを」学ぶのか。2つ目は、「どのように」学ぶのか。3つ目は、「なぜ」学ぶのか。
授業には様々な考えるべき要素がありますが、その要素の9割は上記3つの軸に分類され、その3つは相互作用的に関係しあうのです。なぜ学ぶのかが明確になることで何を学ぶのかが明確になり、何を学ぶのかが明確になることでどのように学ぶのかを考えることができる。
歴史の学び方についての記事を見つけました。
私が学生の頃、歴史は必ず古い時代→新しい時代の順番で習っていました。歴史を過去からの蓄積であり、だからこそ、歴史の流れにそって学習することは理にかなっているなと思う。一方、私の友人はすごく歴史が嫌いで、理由を問うと、なんで過去にこだわる必要があるのか。俺たちは「今」を生きてるんだ、と言われました。歴史好きだった私にとっては、それは衝撃的な言葉でしたが、確かに今の時代を学ぶことで、過去への興味・関心が出てくることもある。歴史の本質は、過去と現在を繋げ、未来をよりよくすること。となれば、過去から学ぼうと現在から学ぼうとどっちでも良いのだと思う。
追伸
ある人気お笑い芸人Aさんのお話。芸人Aさんの後輩Bさんは、歴史が苦手。織田信長も、豊臣秀吉も徳川家康の名前を知らなかったそう。AさんはBさんに、「流石にお前やばいで?」と言ったところ、Bさんは「いや、でもAさん。俺そいつらと飲んだことないっすもん。一緒に飲んだやつの名前なら全員覚えてますよ?」と答えたそう。なんとなくだけど深い気がする。