君が孤独りぼっちならあたしと幸せになろうか、とか言えちゃうアイドル
【 残像 】ピピピ…………
※ステージがある。
(舞台上にサスペンションライト、
シーリングライト。)
アイドルがいる。
輝いている。
廃れることのないアイドル。
消費されることのないアイドル。
何時だってアイドル🎀
彼女の笑顔は悩殺ショット。
心臓が掴まれるほどにキュート。
一目見ただけで恋に落ちる。
君の愛してる、で、堕ちていく。
あぁ、大好きだよ。愛してる。
あぁ、心から満たされているよ、幸せだよ。
___君以外何もいらない。
彼女の魅力はどの女にも負けない。
どんな女も彼女の魅力には抗えない。
そして、彼女はあざと可愛い言動や外見から想像できないほどの強さを抱いている。
何せ、君が孤独りぼっちなら、あたしと幸せになろうか、とか言えちゃうアイドルだ。
君を好きになる度に苦しくなるんだ。
空っぽだった世界は君で色づいたから。
君しかいないから。
【 error 】ピピピ…………
___信じていた。
また灰色の世界になる。
彩りは消える。
身体の重さばかりで生きていく。
何も無くなる。
身体に空気がまとわりつく。
重力がウザったい。
私は、何のために働いているのか、生きているのか、もう、分からなくなる。
信じていた。
いや、信じていたのか。分からない。
君が居なくなってしまった。という事実だけが机の上に置いてある。
【 暗転 】【???】ピピピ………………
廃れないアイドルが欲しかった、
消費されないアイドルが欲しかった。
アイドル。偶像(idolum)
また孤独りぼっちになってしまったよ。
いや、
___ずっと孤独りぼっちだった、
(舞台上からCLもサスも消える。)
【追記】
こういうの好きだなって思って書いてみました。
割と強めの思想を押し出す感じ。
空虚な感じ。