挫折してなくたっていいじゃんね。皆が心地よく笑顔でいれたら、それが1番(自己紹介)
自己紹介
こんにちは、長崎伊織と申します。
Twitterをはじめて「短い文書にまとめるのは難しいな…」と悪戦苦闘。noteでは自分の考えを整理してアウトプットするために始めようと思います。
2014年に新卒でマイナビに入社し、就職情報サイト「マイナビ」の広告営業をはじめとした新卒採用のコンサルティング営業。当時は事業部最速の25才で運良く課長職に昇格。マネジメントの経験を1年させて頂き、カシワバラ・コーポレーション(以下カシワバラ)に転職、今で3年目ちょっと。
カシワバラでは新卒採用と育成・定着、社内研修などをメインで担当しながら、最近は社外向けの技術研修を企画してみたり、採用広報として会社や業界の魅力をPRする仕事を模索してみたりしています。
赤いランドセルと黒いランドセル
身長 168cm
日本人の女の子の平均身長は157.9cm
私は小学生のころから身長が高く【女の子らしさ】に対して異様にコンプレックスがありました。
小学校1年生ながら赤いランドセルは恥ずかしくてすぐ使わなくなったし、集合写真ではいつも膝を曲げて1つ頭が出ないようにしてたし、毎年の身体測定は憂鬱で1mmでも身長が伸びてませんようにと心から願ってました。
気になる男の子とすれ違う時はいつも猫背になってしまうし、目が合わせられない。
背が高くて、力強いことが 【男の子らしさ】
背が低くて、華奢なことが 【女の子らしさ】
周りの大人はモデルさんみたいでいいねと言いましたが、当時のは私は、なぜかそこに基準を凄く色濃く引いていて、逸脱している自分が恥ずかしい、居心地が悪い、という気持ちを小学生ながらに持っていました。
中学受験を期に女子中に進学し、そこから大学卒業までの10年間を女子校で過ごしました。当時女子校を強く希望した記憶はありませんが、何度かの進学のタイミングで共学を選ばなかったのである種の居心地の良さを感じていたのだと思います。
そこはある意味今までの基準とは区画された空間でした。女性しかいない環境で皆が良い意味で違う方向を向いていて、多様性が容認されている空間。クラスメイトは全員女性、生徒会長だって女性だし、部活の先輩も後輩も女性。男性は先生のみという空間で【背が高い=女の子らしくない】という自身でひいた謎の基準が、凄く自然と気にならなくなっていたように思います。
心地よく、
自然と笑顔でいれる場所
「女子大をでたら銀行の一般職に勤めるのがいいんじゃない?転勤もないし早く結婚して孫でも見たいわ。周りの女の子は皆そうするでしょう?」という母の口癖に反して、私は総合職での就職を考えるようになりました。女だらけの10年間を通じて、らしさの呪縛が解け【自己表現するのが楽しい】【評価を受けることって楽しい】と思うようになってきたのだと思います
「挫折した経験はありますか?」
当時就活で1番回答に困る質問で、毎回聞かれるのがこれでした。円周率3の1991年ゆとりドンピシャ世代。「自分達がゆとり世代と呼ばれていることについてどう思いますか?」なんて聞かれることも多く、ストレス耐性の確認が流行りだったんでしょうか…
正直、挫折したことなんて1度もなかったんです。周りの子はスポーツでの挫折経験や、大学受験での失敗、幼いころの家庭環境の話など流暢に話す姿を見て【あぁ、総合職でバリバリ働くには挫折を経験していないといけないのか…】【人事は挫折している人が欲しいのか…】【なんで皆そんな波乱万丈なのか…】と。
なんとか取り繕って回答していたのですが、あまりにも同じことを聞かれすぎて段々疲れてきてしまって。それに、漆黒のリクルートスーツにパキパキの白シャツ、海苔のような髪型をして、何より小さな女の子の象徴(私からするとね)のヒールをはかなければいけなくて。ヒールを履けば170cmをゆうに超え、男性と横並びに並んで自己PRを重ねるうちにどんどん猫背になっている自分がいました。
そこに大失恋が重なり、就活も上手くいかずやけくそで髪を切り望んだある最終選考。「長崎さんは挫折したことなんてないでしょう」と言われてしまい、またか…とやけになって笑顔で「はい」と答えると「うん、そうならないように工夫することも能力の一つですからね。」とそれまで目を合わせてくれなかった強面の面接官の方が目を向け、遠くでニヤリと。それがマイナビでした。終了後、採用担当の方にどうだったか聞かれて張り詰めたものが切れ、思わず本社で泣きじゃくってしまったことを覚えています。その方は、私よりも背の高くベリーショートで、背筋のピントした、自信満々のキャリアウーマンに見えました。
折れかけてた心はたった一言で私に自信をくれました。そこからマイナビでの4年間は本当にキラキラしていて、私にとってマイナビは昔も今もこれからも、1番心地よくいれる場所であり続けるんだろうと思います。
会社を、
建設業界を居心地の良い場所にしたい
現在は前述した通り、株式会社カシワバラ・コーポレーションという建設業の人事をしています。
あれだけ女性らしさに悩み、一度は物理的に異性から離れて生活を送って、マイナビという自身に合った最高な会社で過ごしていたのをまた離れて、今は逆に建設業界という男性だらけの組織に属しています。
【女の子】 だから、できないよね
【男の子】 ならこれくらい大丈夫
業界柄ある一定の基準においてこれは仕方がないのかもしれませんし、むしろ考慮すべき点もあります。それでも、広告営業をしていた頃から業界に対して【窮屈だな】【居心地が悪いな】と思う場面が沢山ありました。(この話はどこかでまか書きたいな)そして、何よりこの居心地の悪さは男女に限った問題でもない。建設業を志望する学生と新卒の入社を懇願する企業の間に立ってみて、上手くいかないなぁ、と思うものがありました。
それでも建設業界に属しているのは、この業界でプロフェッショナルとして働いている人がこんなにもカッコよいということを知っているから。なんで伝わらないんだろう。もったいないな。良い部分は残して伝え、変えていける部分は少しずつ変え、どうにかして魅力を広めていきたい。そう思って今に至ります。
そしてなにより私自身が、小さな誰かの一言や行動が、誰かの居心地の良い場所を作ることを知っているから。
カシワバラなら、業界を変えていけそうだな。
そう思いながら、日々トライ&エラーを繰り返し、試行錯誤しています。あ、いまは背が高くて良かったなと思ってます。