
大盛り+100円は妥当なのか
ご飯大盛り+100円ほど、我々を悩ませる言葉って無いですよね。普通でも満足するはずなのに、周りに吊られてついつい頼んじゃう、魔の追加コンテンツでございます。そんなご飯の大盛りですが、先日ふと思ったんですよ。
コイツ高すぎやしねぇか?
ご飯の大盛りなんて、せいぜい米が増えるだけの話じゃないですか。それでいて、100円だの50円だのがプラスされるのが相場感やと思うんですね。
なんとなくですけど、コレ高すぎる気がするんですよ。まぜそばの追いメシに150円取られるのも発狂しそうになりましたけど、よく考えたらそれよりもぼったくりな気がするんすね。
だって大盛りって、人件費にほぼ影響がない、単純な原料の増加じゃないですか。追いメシだと、そのために米を炊いたり手間が余計にかかるってんでまだ150円の言い訳ができます。ただ大盛りのように、米を単純に100g増やすことで、金額が100円上がるというのは、損してるような気が、沸々と湧いてきたんですよ。
そこで調べてまいりました。大盛り課金はどれくらいの価値があるのか、材料費ベースで考えていきたいと思います。
米の市場価格
まずやはり相場を調べる必要があります。そもそも米の金額をどこで置くかによって計算は大きく変わってまいります。
ネットで検索すると、総務省統計局の小売物価統計調査で、5キロの米1袋の全国平均金額というのが紹介されておりました。
その情報によると、2022年12月の平均で2044円。
今回はこの金額をベースにして、計算をしていきます。
「ご飯」の金額計算
先ほどの5キロで2044円と言うのは生米での金額ですので、炊かれた「ご飯」のグラムに換算する必要がございます。
こちらもネットで調べていると、生米の重さから炊き上がったご飯の重さを計算できるサイトを見つけました。ネット情報の多さが怖くなるような、ニッチすぎるコンテンツですね。
このツールによると、ご飯は生米の2.2倍ほどの重さになるらしいんですね。もちろん炊き方や、環境にもよるそうなのですが、ここでは2.2倍として計算をしていきます。
コレで行くと、5キロの米を炊くと、2.2倍になって11キロのご飯になる計算になります。よって、先ほどの全国平均に当てはめると、白米の1グラムあたりの金額は、0.18円になります。
大盛りのUP額
牛丼チェーンやファミレスの、普通盛りライス•大盛りライスの量を調べたところ、おおよそ100gほどのアップとなっておりました。コレを先ほどの結果に当てはめると。
大盛りの原価アップ額は、約18円。
原価だけでみると大盛りの価値って、18円ほどなんですよ。
最高級の魚沼産コシヒカリで5キロ6000円ほどですので、その米を使ってやっと大盛り50円の原価差になると言う計算です。
最後に
これまで大盛りに+100円を払ってきた皆様は、「こんな損をしていたなんて...」と、スマホに大粒の涙を落としていることでしょう。
そんなみなさまに、耳寄り情報です。普通盛と小盛って、米の量に50gほどの差があるんです。
さぁみなさま。
これからは原価が9円しか下がらないのに50円ほど金額が安くなる小盛りを食べようではありませんか。
これまでの大盛りの損を取り返すために。