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『鉛の時代』: イタリアのもっとも長い1日、アルド・モーロが連れ去られ、ブラックホールとなった1978年3月16日とその背景
「夜よ、こんにちわ」から約20年を経て、再び「アルド・モーロ誘拐・殺害事件」をテーマとした、イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督の最高傑作、「Esterno notteー夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」の著しく複雑な背景を探ります。 そもそもベロッキオ監督は、現在に至るまで営々と続く、事件を巡る、終わりが見えない夥しい数の調査、捜査という「神経症的なストーリーには興味がなかった。新しい形で事件の物語を語ろうと考えた」との主旨の発言をしているように、映画「夜の外側」で