【毎日こんな風に働いてます】小さな本屋の一日
こんにちは、セルバンテス書店スタッフです。
今日は私たちセルバンテス書店の一日について書いてみたいと思います。
などなど、気になることがたくさん(?)あるかと思います…
お店にいらしたことがある方は気づいたかもしれませんが、私たちの場合、店舗とオフィスが同じ空間にあります。なので、ただ書店で接客業務だけを行うのが仕事ではなく、それぞれが問い合わせや見積もり、発送など個別の案件を抱えつつ、その都度接客&受注対応もするという感じです。
あと、書いてて思いましたけど、結構コツコツと地味な作業が多いですね…笑
何店舗も展開する大型書店や和書を扱う書店ではなく、規模の小さな書店であり、スペイン語書籍を専門に扱う私たちの一日や、こんな風に働いています、というのが伝われば良いな、と思います。
また、大企業と違って少人数の会社なので、原則なんでも自分でできるようにならないといけないんです。そして問題が起きた時はスタッフ間で相談して解決に努めます。人数が少ない分、チームワーク重視です。
ちなみに仕入れのおもしろ(苦労)話は以前こちらの記事に書いたのでお暇つぶしにどうぞ、笑
ではスタート!
【9:30】出社
まず私たちの一日は9:30から始まります!
書店の開店時間は11時からなので、出社後はスタッフ間で前日の引継ぎをしつつ、メールチェックやオンラインショップの受注処理を行います。
そしてその日の入荷予定や、急ぎで取り掛かる必要のある案件がないかを確認します。
【11:00】書店の営業開始
11:00になると書店の営業が始まります。書店の営業中は来店があれば接客、来店がなければ引き続きメール対応や問い合わせ対応など、各自が自分の作業を行います。
ちなみに書店での接客というのは、よくイメージされるのは「この本どこにありますか?」という場所確認が多いかと思います。
しかし当店の場合、教材をメインで扱っているということもあり、
というアドバイスを求められることが多いです。スペイン語の勉強で本が必要になった時、自分に合った1冊を相談しながら決められるというのも私たちの売りです(アピール、笑)
お店にいらした際にわからないこと、迷っていることがあれば、学習歴や現在の学習の目的、たとえば、DELE試験B1レベル合格に向けて語彙を増やしたい、などをぜひ教えてください。一緒に本を探しましょう!
もし問題集選びに迷った場合は、このnoteの他の記事や、noteを始める前に書いていたブログもぜひご参考ください▼
スタッフたちは、それぞれがたくさんの参考書や練習問題集を使ってスペイン語を学習した経験を持っていますので、少しでも力になれば…!と日々思っています。
【オンラインショップの商品管理】
毎日その都度行うのが、オンラインショップの管理です。店頭で売れた本をチェックして、在庫数を見て…など。オンラインショップの管理もできる範囲で迅速に行っています。
(たまに起きる不具合や在庫の入れ違いなどはごめんなさい!可能な限りないように努めていますが、もし起きた場合はご容赦を…)
実は商品ページに見本を載せたり、説明書きを加えたり、といったオンラインショップの管理は、自分たちの商品知識を高めるのにも役立つんです。
特に商品ページは、距離的に店頭へ来るのが難しい方でも書籍を選びやすいように、なるべく多くの情報を提供できるよう意識しています。
そんな当店のオンラインショップはこちら▼
【12:00】発送業務
オンラインショップの受注、業者や語学学校などの注文の発送業務を行います。かかる時間はその時によってまちまちですが、とにかくいろいろなサイズの本があるので、ピッタリ入る箱を探すのが大変だったりします…箱探し職人の誕生です。
ちなみに発送業務中はよくプリンタの不具合に見舞われます。特に、急いでいるときに限ってインク切れ、紙詰まり、帳票の差し間違え(これは100%自分のせい)など、笑
この間、来店があれば対応し、本を棚に戻したり、受注があったら商品を探して確保するなどを行います。
メール対応もその時その時に行いますが、特に真剣になってパソコンをカチカチしている時はだいたい見積や請求書のチェックをしている時です。金額の計算を間違えたらジ・エンドなので(発送とは関係ないですが、データ入力などの細かい作業も全体的に多いんです)。
【入荷がある日】
入荷がある日は、荷物が着いたらまずは外装をチェック。もうこの時点で信じられないくらい箱がボロボロの時があったりしますが、恐れず開封します。
開封後は納品リストと照らし合わせながら本を数え、検品します。ここでよくあるのが、頼んだのに入っていなかったり、冊数を間違えられていたりすること…ミンナ、ドウシテ、カズヲマチガエルノ…
検品したら、予約が入っているものは振り分け、在庫に入れるものは仕分けて棚へ入れたりしまったり、を繰り返します。この開封作業も店内で行うので、なるべく邪魔にならないようスピードを重視して行っています。
ちなみに、繫忙期の多い時は一度に1トンの荷物が来たりもするので、腰に注意です。私は人生初のギックリ腰をやってしまうんじゃないかと最近怯えていますが、こんな感じの肉体労働デーは年に何回かあります。
あと、おすすめの服装はジーンズやトレーナーなど、汚れてもすぐ洗えるものです。さすがに泥だらけになることはありませんが、ダンボールのカス?やホコリで結構汚れます。
【在庫照会などの問い合わせ対応】
なんだかかっこつけた感じですが、簡単に言うと「本を探す」です。個人のお客様や業者からの取り寄せ案件もよくあるので、問い合わせがあった本の入手可否を調べます。特にスペインからの取り寄せになるものは、スペインにメールして現地での在庫を探してもらいます。
ちなみにスペインあるある?ですが、出版社のページが本当に信用できない…笑 あとそもそもページが見られない(Not Foundエラー的なやつです)など、笑
出版社のページに在庫ありとなっていても、いざ発注すると「ごめん!なかった」に言われることが多々あります。なので、ページを信用せず毎回念のため問い合わせてみることが大切です。
【14:00~16:00】お昼休憩&この時間にしかできない作業
そして当店は14:00~16:00までが営業時間外なのですが、この間のどこか1時間でお昼を食べ、さらに営業時間外にしかできない作業(外部とのミーティングや外出など)をします。あと、この間にオンラインのセミナーに参加することもあります。だいたいお昼を14時きっかりに食べ始めることはなく、午前中に終わらせたい手持ちの作業を終わらせてからお昼ごはん…という感じです。
2時間丸々昼休み、シエスタ&昼寝してるわけじゃないんです、笑
特に、16:00頃に配達業者さんの集荷があるので、その日のうちに出さなければいけない荷物は急いで荷造りします。
【16:00~】書店の午後の部開始
お昼休み明けですが、引き続き午前に終わらなかった作業を行います。なんで午前に全部終わらないんですか?と思うかもしれませんが、これはなかなか難しい問題で…というのも、最初に書いたように店舗とオフィスが同じ空間にあるので、接客や受注&発送しながら手持ちの仕事を進めるので、1つの作業に結構時間がかかることがあります。
あと単純に荷造りに時間がかかる場合も!ただ箱に詰めて送れば良いわけではなく、箱のサイズとか重さとか、そういう規定を守らなければいけないので、手当たり次第に詰めるってのができないんですね。
また、入荷がある日は、この時間帯に入荷品の到着案内を送ることが多いです。待っている方がいらっしゃる案件は、その日のうちにお知らせできるよう心がけています…!
とにかく午前も午後も、注文や入荷があればその都度本を回収し、チェックし、数え…の繰り返しです。でも本が好きなら退屈しない作業だなと思います。
さらに、書店のSNS系(Xやnote)もこの時間に書くことが多いです。あとは、イベントがある際はそのチラシを作ったり、メルマガを作ったり、営業日カレンダーを作ったり(これは個人的な趣味)…なんだかんだでやることがたくさんあります。あとポップも空き時間に書いています(ポップがあると本屋さんっぽいですよね?笑)
あ、Xもよかったらフォローお願いします、笑
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【スペインとのメールやりとり】
そして時差の関係もあり、だいたい夕方頃からスペインとのメールのやりとりが始まります。発注だったり、問い合わせだったりいろいろですね。たまにミーティングをしたりもしますが、ほとんどのやりとりはメールです。
ちなみに、スペイン語書籍専門店といっても日々の業務での使用言語は日本語の方が多いと思います。
信頼できるビジネス関係を築くためには、出版社の担当者とコミュニケーションをしっかり取っておくことが大切です。
【18:00】閉店
閉店後は緊張のレジ閉めです。レジ閉めの時は毎回、金額があっていますように(合掌)という気持ちです。
退勤まで残り30分!ということで、残った仕事を急いでやります。もしくは潔く次の日に回すこともありますが…笑 優先順位をつけるって大切です。
【18:30~19:00の間】退勤
では帰ります!今日もお疲れ様でした!
ということで、私たち書店の一日はこんな感じです。
スペイン語を勉強している方は、ぜひ一度お店にいらしてください。
お待ちしております!