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海外現地校、インターナショナルスクール、日本人学校か迷った末に選んだのは【国際結婚・教育の選択】

香港での育児と現地校の選択

海外で子どもを育てる中で、教育の選択は親にとって最も悩ましいテーマの一つです。国際結婚や海外移住をきっかけに、異文化の中で子どもたちにどんな教育を受けさせるべきか、現地校、インターナショナルスクール、日本人学校のどれを選ぶべきかは、多くの親が頭を悩ませる問題でしょう。私も香港での育児を通してこの選択に直面し、家族や子どもの未来を考え抜いた末現地校を選びました。

今回は、その背景と経験をお伝えしたいと思います。



現地校を選んだ理由──アイデンティティを育むために

国際結婚をしていると、子どもが「どこの国の人なのか」と悩む瞬間があります。日本人と香港人の間に生まれた我が子にとって、日本と香港、そして国際社会のどれもが「自分の一部」であると感じられる環境を作りたい。そんな思いから、現地校という選択肢にたどり着きました。

現地校では、子どもたちは周りの友達や地域社会と同じ文化の中で育つことができます。香港の文化や習慣を肌で感じ、地元の言語である広東語を学ぶことは、子どもが自分のルーツを理解し、アイデンティティを形成する上で欠かせないと考えました。もちろん、日本人学校やインター校にはそれぞれの魅力があります。しかし、香港という土地で子どもが「自分の居場所」を見つけられることを最優先に考えた結果、現地校が最適だと思ったのです。


言語の多様性──広東語、英語、北京語を身につける環境

香港の現地校では、英語、広東語、そして北京語が必須科目として教えられます。この多言語環境は、子どもたちにとって非常に大きな財産です。将来的にどの国に行っても、言語が障壁にならない能力を身につけられることが、子どもたちの人生にとっても有益になってくれると思いましたし、魅力的でした。

特に広東語は香港社会で生きる上で欠かせないスキルです。日常会話や文化的なニュアンスを理解できるようになることで、友達との関係も深まります。一方、英語は国際共通語としての役割を果たし、将来の選択肢を広げてくれるツールとなります。そして、北京語は中国本土との関係が深い香港ならではの必須スキルです。これら三つの言語を日常的に学べる環境は、とても貴重だと感じました。


現地校で育む強さ──文化の壁を越える力

現地校では、多文化環境の中でたくましく育つことが求められます。香港の教育は厳しいと言われることもありますが、それは子どもたちに「挑戦する力」を教えてくれる側面でもあります。

これは「良いように言えば」とあえて書きますが(私自身は、もう少し子どもたちの負担を少なくした方がいいとは思います)、課題が多く、競争が激しい環境の中で、子どもたちは自分で考え、解決策を見つける力を養っていきます。親も子供の学力をUPさせるために香港でも相当の努力を家族がしています。我が家は、そう思うと自由にさせてはいましたが、そんな香港の現実を見ながら、経験しながら子供たちは、育ってきました。

この経験は、将来どのような環境に身を置いても活かせる「生き抜く力」につながると信じています。

私の子どもたちは、幼稚園では広東語や中国語に苦労しましたが、周囲の友達や先生方のサポートを受けて次第に適応していきました。家で見守る中で、子どもたちが新しい言語や文化を吸収し、自分なりに工夫していく姿を見るのは、親としても感慨深いものでした。

「選択」の価値──親としてできること

どの教育環境を選ぶにしても、完全な正解はありません。インター校や日本人学校を選んだ場合でも、子どもの個性や家族の価値観に合った選択であれば、それがその家庭にとっての正解だと思います。ただし、どの選択肢を選んでも、「親がなぜその選択をしたのか」を子どもにしっかり伝えることが重要です。

私たち夫婦は、現地校を選んだ理由やそこに込めた思いを折に触れて子どもたちに伝えるようにしています。「あなたたちが香港でしっかり根を張りつつ、日本人としても、国際社会でも自由に生きてほしい」という親の願いが彼らの力になっていると信じています。


まとめ──未来を切り拓く力を信じて

香港という多文化都市での育児を通して、教育の選択肢が子どもの未来に大きく影響することを実感しました。そして、現地校で得られるアイデンティティの確立、多言語能力、そして文化を超えて成長する力は、子どもたちがどんな場所でも輝くための礎になったと確信しています。

現在、彼らは、自分は「香港人であり、日本人である」ことを誇りに思ってくれていると自負しています。また、教育は年々変化していますが、良い時期の香港で子供たちは学べたと思っています。現在は、現地校の場合、以前と教科書の内容は変化もあります。

もしあなたが今、教育選択に悩んでいるなら、ぜひ「自分の子どもにとってどの選択が最善か」をじっくり考え、あなたなりの、あなたの家族なりの、答えを見つけてください。その選択が子どもにとっての未来への第一歩となるはずです。

今回は、現地校、インターナショナルスクール、日本人学校の比較等はしませんでしたが、また、今後取り上げることもあるかもしれません。


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