ヤンキーが多い中学校にあった謎のルール
僕が通っていた中学校は
その辺りの地域では、ヤンキーが多い中学校であり、素行の悪い生徒が多かった。
今思うと全く理解不能なのだが
不思議なルールが多かった。しかし、当時は中学校ってそんなもんなんだぁ…と受け入れていた。
不思議なルールはいくつもあったのだが
今日はそのひとつを紹介しようと思う。
ジャージの下の体操服を脱いでいいのはヤンキーだけ
何を言っているのかというと
まず体操服を着て、その上にジャージを着ると思うのだが、ヤンキーは中に体操服を着ないことがカッコいい!と思っていたのだ。
※あとジャージの手の裾をズタズタに切るのがヤンキー内では流行っていた
中に体操服を着ないということは
素肌の上に、ジャージを着ることになる。
夏は涼しくて良いが
ヤンキーはカッコよさのためか、冬でも素肌の上にジャージを着ていた。
さらにプルオーバータイプのジッパーを1番下まで下げているのでスカスカになり、常に胸元がはだけていた。
しかもこれはヤンキー男子だけでなく、ヤンキー女子もそうしていたのだ。つまり女子の場合は、胸元がスカスカで別に見ようとしなくても、下着が見える形となる。
ラッキースケベじゃん!と思うかもしれないが
相手がヤンキーではそうはいかない。
◆◆◆
中学校の夏の日、僕は廊下を歩いていた。
歩いている途中にはヤンキーが常にいるエリアを通過せねばならず、嫌だなぁと思っていた。
なるべく目を合わせないように歩いていたのだが
目の前に女ヤンキー(先輩)が現れ、何かを落とした。
僕も「あっ、何か落とした」と思って、女ヤンキーに目が向いた。その女ヤンキーは床に落ちた何かをかがむようにして拾い上げた。
女ヤンキーがかがむもんだから
意図せず、下着が見えてしまった。
さらに女ヤンキーと目が合い
下着を見たことが気づかれた。
(不可抗力だが…)
急いで立ち去ろうとしたら
女ヤンキーが前に立ちふさがり
「何、下着見てんだよ!」
僕は「見てないです!」と言い
そのままその場を立ち去ろうとすると
「こいつ、うちの下着見てきたんだけどー」
彼氏(男ヤンキー)を呼ばれてしまった。
ヤンキーが集まるそのスペースにたまたま居たよつだった。
そして彼氏ヤンキー登場
僕は震えてしまった。
当時、中学2年生で相手は3年生。
たった1年だが、中学における1年差はとてつもなく大きい。
彼氏ヤンキーの風貌も
見るからにヤンキーで怖い。
彼氏ヤンキー「おい!てめぇ、おれの彼女の下着をなに見てんだ」
僕「見てないです。見えちゃったんです。」
彼氏ヤンキー「見てんじゃねえか!」
そんな服装だったら見えちゃって
仕方ないじゃないですか…とは言えるはずもなく
彼氏ヤンキー「じゃあ、罰として肩パンだな!!!」
彼氏ヤンキー「じゃあ、いくぞ〜」
ドンッ…
反論の場が設けられることもなく
フルパワーの肩パンをされてしまった。
非常に痛かった。こんなの理不尽だ…
通っていた中学校ではこの話だけでなく、
割と理不尽なしうちをよく受けていた記憶がある。
このエピソード以外にも色々あり
その後、僕はこんな人たちと同じ空間に居たくないという気持ちから勉強を頑張った。
悔しい思いで奥歯をギリギリと
噛み締めながら、勉強しているとき
そういえば
あの女ヤンキーは顔に似合わず
可愛いピンクの下着をつけていたな…