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木曜日の読書

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木曜日に投稿する本に関する記事
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#読書感想文

何とも奇妙な読書体験~岡田利規著『ブロッコリー・レボリューション』~

岡田利規著『ブロッコリー・レボリューション』(新潮文庫、2025年。以下、本書)を読みながら何…

アンマchan
5日前
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スーパーカミオカンデ~村山斉著『宇宙はなぜこんなにうまくできているのか』より~

先日、毛利悠子「ピュシスについて」という展覧会を東京の石橋財団アーティゾン美術館で鑑賞し…

アンマchan
12日前

ありそうでなかった、「映画パンフレット掲載の寄稿文」集~相田冬二著『あなたがいる…

映画の紹介・宣伝文や映画評を集めた本はあるが、「映画パンフレットに掲載された寄稿文」だけ…

アンマchan
3週間前

「住む」じゃなく「行く」京都~永江朗著『ときどき、京都人。』~

この"note"で何度か書いてきたが、私は年に何度か京都に行く。何かのイベントで1泊ということ…

アンマchan
1か月前

ドラマ「TRUE COLORS」放送開始~源孝志著『わたしだけのアイリス』~

私は一応、"色覚検査上"において正常と診断されている。 しかし、私が見ている「赤」は、他の…

アンマchan
1か月前
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2024-25 年末年始 酒。読書。観劇。それだけ in 京都

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやり…

アンマchan
1か月前
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2024年 新規読了本まとめ~酒。読書。観劇。それだけ~

2024年の「酒。読書。観劇。それだけ」。「読書」部門 新たに読了した本。 少女マンガはどこからきたの? 著者:少女マンガを語る会 出版社・出版年:青土社、2023年 読了日:1月5日 続きと始まり 著者:柴崎友香 出版社・出版年:集英社、2023年 読了日:1月11日 Neverland Diner 二度と行けないあの店で 著者:都築響一編 出版社・出版年:KENELE BOOKS、2021年 読了日:1月17日 計算する身体 著者:森田真生 出版社・出版年

強(つよ)い心と強(こわ)い心は違う~鷺沢萠著『大統領のクリスマスツリー』~

「夫婦」とは、或いは「家族」とはどんなものか、家族というものを持ったことがない私にはわか…

アンマchan
2か月前

舞台『ロボット』観劇を前に思ったもろもろ~カレル・チャペックとアイザック・アシモ…

日本初上演から100年を迎えた2024年、カレル・チャペックの名作『R.U.R-ロボット』が、『ロボ…

アンマchan
2か月前
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「読書」を堅苦しく考えて尻込みする人へ。読書は自由だ~青山南著『本は眺めたり触っ…

「読書」というものに高い壁を感じるのは、もしかしたら、いや、かなりの確率で、「かくあるべ…

アンマchan
2か月前
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映画『AT THE BENCH』公開中~奥山由之写真集『君の住む街 復刻版』~

街-特に大都会・東京-は、変化が激しい。 何げなく歩いていて、ふと後ろを振り返ると、そこ…

アンマchan
3か月前
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プリンセスが歩く京都の「通り」~彬子女王著『新装版 京都 ものがたりの道』~

年に何度か京都に行く。 と言っても観光ではなく、この"note"でも何度も書いているとおり、行…

アンマchan
3か月前
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電気系エンジニアは面白く読める。ヤオヤから辿る電子楽器の歴史~田中雄二著『TR-808…

2024年10月4日夜、NHK-Eテレにて「星野源のおんがくこうろん」という番組が再放送された(初回…

アンマchan
3か月前
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三谷一夫編著『俳優の演技訓練 映画監督は現場で何を教えるか』

私はこの"note"で舞台や映画の感想を書いているが、「俳優の良し悪し」を評することがほとんどない、というか、できない。 何故なら「俳優の良し悪し」がわからないからだ。 とはいえ、私だって映画を観て俳優に衝撃を受けたり、泣いたり笑ったりする(頻繁に)。 しかし、その衝撃を受けたり泣いたり笑ったりした理由が、俳優の力なのか、セリフを含めた物語の力なのか、カメラワークや照明・音響・編集の力なのか、それとも監督の演出力なのか…… わからない、というか、その全ての力によって私の感情が