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家業を継いで、M&Aで事業承継を行なった中小企業の3代目 元社長です。 自分のやったこと、やめたことの経緯を整理しながらアウトプットしていきます。 同じ中小企業の社長たちの参考になれば幸いです。 金属光沢好き。金属加工を趣味でやっています。

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家業を継いで、M&Aで事業承継を行なった中小企業の3代目 元社長です。 自分のやったこと、やめたことの経緯を整理しながらアウトプットしていきます。 同じ中小企業の社長たちの参考になれば幸いです。 金属光沢好き。金属加工を趣味でやっています。

マガジン

  • 中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール

    私の会社でやった効率化に関して書いていきます。中小企業の社長さんの参考になれば幸いです。

  • 祖父の代からの家業を引き継いだ私がやったこと、やめたこと

    家業である中小企業の3代目の私がM&Aで事業承継を行なった経緯を書いてみました。 これからM&Aを行う人や事業承継する人のご参考になれば。

最近の記事

ひとり会議とライフログ

製造業の会社をやっていた頃、毎年の年末にひとり会議をやっていました。 ひとり会議とか自分会議とか言い方は色々あるようです。私が最初に知ったのはネットだったと思います。書籍もたくさん出ているようです。 毎年、時間をとって自分と向き合い、今年の振り返りや来年の目標や予定などを検討しています。 現実から遠ざかるためには自宅から100km以上離れたほうがいいということを聞き、東京在住の私は(50kmですが)逗子に宿をとって2泊3日で缶詰でやっていました。これには家族の協力も必要です

    • ほしい物リストに値段を書いてみると

      「リスト」が好きです。ほしいものリスト、やりたいことリスト、あるいはToDoリスト、やらないことリスト。 様々なものをリスト化すると頭の中が整理されるので、いろんなものをリストにします。日記もBullet Jurnal(バレットジャーナル)、箇条書きで書いていますね笑 お金持ちになりたい人はいると思います。私もそうでした笑。じゃあいくらあればいいの?ということを考えたことは少ないと思います。 月30万円の手取りで生活している人は、月300万の収入があれば十分な金額だと感じ

      • Pile Of Index Cards(PoIC)が楽しかった

        PoICは「Pile of Index Cards」の略で情報カードと呼ばれる小さな紙のカードに書き込んで生産性を向上する方法です。 タグ付きで情報をストックしていき必要なタイミングで再生産するというものでした。 頭の中を書き出して収集するという行為そのものは、GTDにも共通しますし、Bullet Journalも頭の排水と言う意味では同様な方法かと思います。 現在のようにスマホはおろかPCやインターネット上で情報をストックできない時代のアナログな方法ではありました。 かれ

        • 神在月に八百万神の国へ

          秋に入った出雲へ旅行に行ってきました。 子供の修学旅行期間に合わせ、夫婦二人で島根の旅。二人だけで旅をしたのは何年振りのことだろうか。 今年5月に伊勢神宮へお参りに行きました。神話の世界に強い興味はないけれど、朱塗りの赤い柱や金の装飾などの仏教色とは異なる、質素な建屋や雰囲気はなんとも言えず素敵な印象でした。これは出雲大社も見ておきたいなという私の希望もあって今回訪ねてきました。 たまたま神在月に尋ねることができ、八百万の神々が出雲に集まるこの時期でしたが、外国人観光客は

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        • 中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール
          7本
        • 祖父の代からの家業を引き継いだ私がやったこと、やめたこと
          7本

        記事

          Filemakerは中小企業のレゴブロック

          FileMakerは、Claris社(Appleの子会社)が提供するデータベース管理ソフトウェアの一つです。 データベース管理ソフトウェアといっても一般の人にはあまり馴染みがないかもしれません。 データ管理というと一般にはエクセルなどを利用した一覧表(スプレッドシート)ではないかと思います。 例えば従業員の名簿を作成すると、従業員の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの情報を記載した一覧表を思い浮かべる方が多いと思います。 私も当初、取引先名簿をエクセルで作成して、

          Filemakerは中小企業のレゴブロック

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 07 最終話

          私がやった社内の断捨離 #5サテライトオフィスという選択肢 M&Aを実施後、私の会社はグループ会社内のビルへ移転することになりました。 これまでご紹介したようなことを進めていたこともあり、引越し荷物は想像以上に少ないものでした。バックアップのために残していた一部の機器を除き、電話も複合機もサーバーもありませんでした。書類もほとんどがPDFファイルにされていましたので移動の必要すらありませんでした。グループの親会社はその徹底ぶりに驚いていました。 私の方はこうなるともう事

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 07 最終話

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 06

          私がやった社内の断捨離 #4固定電話の廃止 事務所には10個程度のビジネスフォンシステムが設置されていました。 NEC製のもので10年以上を経過し、システム更新の時期が迫っていました。 たかが電話のシステムですが、更新するとなると100万単位の結構な金額がかかります。何か他に手はないものかと考えていました。 社員には会社からiPhone SEを配布していましたが、取引先は相変わらず代表電話に連絡をしてきていました。個人宛に電話がかかってくるのを、社員も無意識に避けていたの

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 06

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 05

          私がやった社内の断捨離 #3現金精算の廃止 交通費、出張精算などは現金で精算を行なっていました。 社員は都度、領収書をかき集め、精算書を記載して、提出の必要がありました。 会社側も常に手元に現金を用意しておく必要がありました。 支出のたびに残金があっているかの確認が必要ですし、手元に現金がなくなれば銀行に行き、少しまとまったお金を引き出してくる必要もありました。 そのほか不正な請求の確認などさまざまな作業も必要になります。 そこで精算用のクレジットカードを各社員に配布し

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 05

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 04

          私がやった社内の断捨離 #2複合機の廃止 例に漏れず私の会社にも狭い事務所に大きな複合機が鎮座し、更新の時期を迎えていました。 リースで更新するにしてもかなりまとまった金額となります。ペーパーレスを進めているのに紙を吐き出す機器をお金を出して設置することはどうしても腑に落ちませんでした。 そこで用途を改めて確認しました。 受信: 取引先からの注文書や支払通知書などが主なものでした。細かいことではありますが不要な広告が勝手に紙に印刷されることも地味にストレスでした。 送

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 04

          Getting Things Doneが僕の仕事術の基本だった。

          GTD(Getting Things Done) はデビッド・アレンさんの提唱する仕事術の1つです。私が初めて知ったのはかれこれ15年以上前かもしれません。 当時は経営者ということもあり、やることは多岐にわたっていました。頭の中は常にやらねばならないことでいっぱいで私の小さな脳みそではオーバーフローすることもしばしばでした。30歳前後という年齢もあったのかもしれませんが例に漏れず私もビジネス書を読み漁ったりしてもがいていました。「LifeHack」なんていう言葉が流行ったり

          Getting Things Doneが僕の仕事術の基本だった。

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 03

          私がやった社内の断捨離 #1勤怠管理システムの更新 社員の勤怠管理にはタイムレコーダーを使用していました。従業員が出社時にカードをかざす事で出退勤の時刻を記録する小さな機械です。現在でも試用しているところは多いと思います。 メーカーはAmano製で勤怠管理と給与計算のソフトがセットになったものでした。父の時代に導入されたものでかなり古く、更新の必要も出てきた時期でした。 更新にあたってはAmanoから見積もりを取得したのですが、対して変わり映えしないシステムにかなりの金額

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 03

          リングノート用カバー2 真鍮製

          板厚1mmのアルミ板で作ったものに引き続き、真鍮板で作ってみました。重さもあるので板厚は0.8mmにしました。 前回同様にA4の方眼ノートに取り付けてみました。 ノートは前回同様にエトランジェ ディ コスタリカ ダブルリングノート A4方眼です。   これでノートの角が丸まったりしなくなるかな。真鍮製は結構重くてしっかりした印象。ノートが約550g。アルミカバーが約120g。真鍮製は約370g。ずっしりしていますね。経年劣化で変色も楽しめるのでゆっくり育てていこうかな

          リングノート用カバー2 真鍮製

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 02

          最初の1歩 税理士と会計システム最初に税理士の話をしておきたいと思います。 私の会社では年配の税理士と顧問契約を行なっていました。その税理士の方は2代目で、先代の方は私の祖父と、2代目の方は私の父と、という具合に親子代々のお付き合いでした。 私(3代目)もそのまま2代目税理士さんにお願いしていたのですが、毎月の定例打ち合わせでは、紙に印刷したB/S、P/Lを眺めながら資金繰りなどを紙と電卓で計算して、何時間もかかるような状態でした。 当初はそんなものかと思っていましたが

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 02

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 01

          私がやった中小企業のIT化父の会社における私の一つの役割だった業務のIT化、効率化についてお話ししようと思います。紙と電卓でやっていた作業から最終的にはどのような形になったのか。なにかの参考になれば幸いです。 配ったもの: 下記の3点を社員に配布しました。三種の神器とでも言っておきましょう。 ノートPC iPhone SE iPad + Apple Pencil ノートPC: 本社全員にノートPC(Windows)を配布しました。ノートPCは持ち運びができます。コ

          中小企業が効率化の末にたどり着いた一つのゴール 01

          私の方眼ノートの使い道

          ノートは方眼ノートが好きで随分と色々買い集めたりしていました。グリッドに沿って段落をつけたり、そうした配置やレイアウトが好きなのだと思います。考え事を整理したり、書き連ねたり、ちょっとした図やイラストを描くにも方眼が便利でした。万年筆も好きですね。 普段は3つのノートを使用しています。 バレットジャーナル:ロイヒトトゥルムドット方眼 バレットジャーナルをは数年前から始めていて、仕事のこと、私生活のことなど書き連ねています。 バレットジャーナルはADD(注意欠陥障害)で

          私の方眼ノートの使い道

          祖父の代からの家業を引き継いだ私がやったこと、やめたこと 07 最終話

          両親との話 私はM&Aを実行することを決心しました。 幸いなことに相手の会社の提示金額は私にとっては十分なものでした。また私が期限付きで会社に残ること、従業員、工場をそのまま引き継ぐことも条件に入っていました。 親子三代引き継いできた会社です。 父親は引退(退職)しているとはいうもののファミリービジネスを売却することをどう考えるのかは全く想像できませんでした。 株主でもある父と母が反対の意を唱える可能性もありました。 契約を進めていく中でどの時点で両親に今回のことを切り

          祖父の代からの家業を引き継いだ私がやったこと、やめたこと 07 最終話