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走りたくなる理由がいつもある


感動の記事との出会いがありました。

泳げなかったかなこさんのご主人が、なんと50歳を過ぎてから、トライアスロンに挑戦。70歳を越えて夫婦で、世界選手権へ。

まるで、夢のような話です。

不可能はない。

壁を何度も乗り越えてきたからこそ、説得力のある言葉です。いくつになっても夢中になれるもの、挑戦できることがあるから、人生に輝きが増すのでしょうね。

腹には、トプっと肉がのり、白髪も増え、肌ツヤも悪くなってきた45歳。

人生折り返しだな。なんて考えたりしていましたが、70歳を越えてなお、輝き続けている人がいる。老け込むには、まだ早い。

一歩ふみ出す勇気をもらいました。この記事に出会ったのは必然かもしれません。


何のために走るのか


私が、本格的にランニングを始めたのは、一番下の子が、産まれた時でした。

30代後半になって、疲れやすくなったり、夜が弱くなったり、体力の低下を感じていました。

4人の子どもたちの1番下、5歳娘が、20歳になった時に、私は還暦。子供が成人するまでは、健康でいたい。

こんな単純な理由で、ランニングを始めました。

最初は、3~4キロで、満足していましたが、週に1度でも、習慣化すれば少しずつでも成長していくものです。2年後には、毎週10キロ走れるようになっていました。

元陸上選手の友人と久しぶりに食事をして、そのことを話すと…

「10キロも走ってるの?じゃあ、マラソン走ってみなよ?感動するぜー。大会までに20㎞を2回練習で走ったら完走できるから。あとは根性だけ。お前ならきっといける」

調子の良い友人にのせられ、単純な私は、2か月後、大会にエントリーしていました。

申し込んだのは、ウィークデーマラソン大会。


初マラソン


早朝からのスタート。お台場の集合場所に行ってみると、参加者は私、含めて10名しかいない。。。これでは、陸上部の強化合宿です。



「完全に失敗した……」
ここまで来て走らない選択肢はありません。

しかし、常連ランナーについていけるワケもなく、ひとりぼっちの42.195km。自分を励ましながら、黙々と走り続けました。

同じコースを8周するのですが、応援者は周回毎に給水係のおっちゃんのみ。

給水所に行くたびに「一杯飲んでぇ。ファイトォー」と同じことを言うので、3週目からこんな感じにしか見えません。



「おう!飲もうじゃないか!おやっさん!」彼に支えられている状況が、とてもシュール。

周回ごとに苦笑しながら何とか30km。3時間ちょうど。

練習してきたペース通り順調です。

しかし、30km超えたあたりから急に足枷が、ついたように動かなくなりました。さらに35kmからは、着地するたびに膝やふくらはぎが、悲鳴を上げ始めました

もう最後は、応援に駆けつけてくれているであろう奥さんと娘ちゃんを探し、足を引きずりながら、4時間30分で何とか完走。堂々の8位(10人中)

走り終えた後は、感動より疲労の方が上回っていましたが、目標を達成した充実感でいっぱいでした。


走りたくなる理由がいつもある


あれから3年を経て、当時、よちよち歩きだった娘が、今は自転車に乗って、私のランニングについてきてくれるようになりました。

以前のような頻度ではありませんが、暇を見つけてはランニングをしています。身体を鍛えるというよりは、自分と向きあうデフォルトモードの時間を作るといった感覚です。

走っているときに無意識に考える家族のこと、仕事のことなど、悩んでいたことがシュッと紐解けたり、閃きがあったり、心身共にリフレッシュすることができるような気がします。

「意識高い系ね」なんて言われたりします。たしかに意識は高いのかもしれませんが、意思が弱いから走らないとやってられないのでしょうね。

身体を動かすことに対する考え方も変わってきました。そして、素敵な記事に触れて、またチャレンジしてみたくなりました。

もう一度、42.195kmに挑戦してみよう。

当時と比較すると5キロも体重は増え、筋肉量も落ちている。まずは、ダイエットと体力作りからだな。週2回のランニングを復活しよう。

シックスパックになったら、奥さんがノートパソコンを買ってくれると約束してくれたし、楽しみしかない(なるわけないが……がんばろう)。


そして、もう一つ、私には走る理由ができた。


「ほんまかいな!5人…」


今年の冬に出会えるかもしれない天使のために、もう一度、チャレンジしたい。

人生、まだまだ先は長い。




2021年7月にnoteを退会されたかなこさんの記事を引用させていただいておりました。

これからもトライアスロンで、夢を追い続けられるとの事。遠くから応援しています。本当にありがとうございました。(2021年7月27日更新)

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