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【他人を攻撃せずにはいられない人】 書評#52
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。いつも、ありがとうございます!
基本情報
片田 珠美(著)
PHP研究所 出版
2013年12月2日 第1刷発行
全205ページ
読書所要期間4日
私が本書に出会うきっかけ
人間、生きていれば必ず他者から攻撃を受けることがあるだろう。
物理的な攻撃しかり、心理的攻撃しかり。
私が他者から攻撃を受けた時、そして家族が攻撃された時、身を守るためのヒントはないかと思ったことがあり、探した結果、本書に辿り着いた。
この本の本質・言いたいこと
他人に攻撃され、打ちのめされてきた方々をたくさん見てきた精神科医の著者が、攻撃せずにはいられない人々の傾向などを分析し、最終的にはその処方箋を提示してくれるものである。
自分自身が他者を攻撃しないよう努めるためのヒントとしても大いに役立つものでもある。
私が感じたこと
1点目 〜読むタイミング
特に最終章の処方箋を提示してくれる章以外は、
「なぜ攻撃をするのか?」
「どう攻撃するのか?」
さらには、
「どういった人がターゲットにされやすいのか?」
こういった点についての鋭い分析が主となっている。
おそらく、誰しもが、誰かしらから攻撃を受けたことがあると思うので、そのシチュエーションが想起されることだろう。
最終章の処方箋から、
「よっしゃー、これからやってやるぞーー!!」
とエネルギーを補給できることもあるだろうが、鋭い分析を見て、
過去の経験がフラッシュバックして再び落ち込むとか、
「自分が周囲に無意識にそうしているのではないか?」という不安を持ってしまう、
そういう可能性もあると思う。
あまりにも鋭い考察・指摘だから、様々な作用を読み手に与えることだろう。
だからこそ、もし本書をご覧になる場合には、読むタイミングを十分見極めていただきたいと思う。
個人的にはぜひ、プラスのエネルギーに変換できそうな時をお勧めする!
2点目 〜私の職場に思うこと
本書を読んで、私の職場には、他人(同僚)を攻撃するような人は本当に少ない、恵まれているとつくづく感じた!
クライアントや協力関係にある組織などには当然の如くいるのだが、本当に尊敬するべき、素晴らしい方々に育てられ、助けられているということを思い直すことができた!
皆さんも、何かしらの組織・集団に所属していると思うが、ぜひ本書を読んで、
・攻撃してくる人はどれだけいるか?
・その手口とは何か?
・それに対する自分の反応、対応はどのようにしているか?
などなど
本書の内容と比較検討してみると面白いかもしれない。
3点目 〜自分の身を守る術
攻撃の手口は、おそらく詐欺等の犯罪の手口へも応用可能なものと考えている。
とした場合、どういった手口で自分自身にすり寄ってくるのかを考えるきっかけ、つまり、犯罪から自分自身を守るための予防接種(検討機会)としても、本書は有効であると考えられる。
むすびに(まとめ)
「自分自身も無意識に攻撃をしているのではないか?」
そう感じる耳の痛いことをもおそらくあるだろう。
欠点の無い者はいない。
攻撃は、自分の欠点を他人に転化するか、他人に押し付ける行為である可能性が高いという。
他人を攻撃することを未然に、あるいは今後防ぎたい。
本書を読んだ多くの方が、そう感じるのではないだろうか。
私自身は、まさにそうである。
以上です。
途中、あまりにも耳が痛くで、胸がものすごくザワザワしながら読むシーンもありました。
・他人の攻撃から自分の身を守るため
・自分が他人を攻撃しないため
これらを、相当強烈に学ぶことができたような気がします。
しかし、人間という者は本当に弱い。
学んだからといって、弱ったときこそ、自分を守るためについ攻撃してしまうということもあると思います。
それでも、これを心に持っているのといないのでは、この先の自身の成長に大きな差が現れる気がします。
遅きに失することはない。
今、学べてよかった!
心から、そう思っています。
本日も、誠にありがとうございました!
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