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【世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか】 書評#89

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、山口周さんです!
ほんと、この方の本にハマってきた気がします。
何度も読み直したい一冊となりました!

ヘッダーは、昴のアルバムさんの作品を使わせていただきました!

なんとなく、「アート」といえば「絵画」を思い出しました。
本作にも絵画について触れられているので、使わせていただきました〜
ありがとうございます!!


目次


基本情報

山口 周(著)
光文社 出版
2017年7月20日 第1刷発行

全257ページ
読書所要期間13日

購入先

本書ももちろんバリューブックスさんです!!
社会への貢献具合が半端ない!!
いつもありがとうございます!!

私が本書に出会うきっかけ

本書は、もう随分と前から積読してあった気がする。
著者の本をこれまでに読んだことはあったが、同じ著者だと思わずにタイトルで買ってきたものである。

以前読んだのはこちら↓↓

著者は、ご本人の名前でnoteもされている。
私も時々、お世話になっている。

この本の本質

超巨大グローバル企業の幹部候補生たちは今、美術系の大学院等で学んでいることが多くなっているということである。
それは、従来から培ってきた論理的・理性的スキルに加えて、直感的・感性的なスキルを高めようとしているということである。

では、
なぜ直感的・感性的なスキルを高めようとしているのか?

というところから出発し、「なぜ?なぜ?」と一段も二段も掘り下げていくものである。

私が感じたこと

1点目 〜みなさんが思う「アート」とは?

最近私は、芸術の分野に関心を強めようとしている。
落語・歌舞伎・クラシックなど。

上記「きっかけ」にはちゃんと書かなかったが、おそらくそうした気持ちがあって「美意識」というタイトルに目がいったのだと思われる。

芸術やアートといえば、私は絵画なども思い浮かべるのだが、みなさんはどうお感じだろうか?

私は、以前記事として書いた「ずっとやりたかったことをやりなさい」に基づいて、毎週読書仲間と二人でワークを行ってきた。

ちなみにこちら#69は、私の読書感想の中で、多くのビュー数をいただいているものひとつである。
内容として非常に優れたものであるということが、少なからずフォロワーの皆様に伝わっているとすれば、大変嬉しいことである。

ワークを終えての感想や成果なども書きました↓↓

そのワークの中から私が得たことは、
『アート=自分のやりたいに基づく気持ちから起こすこと』
だということだ。
つまり、ワクワクがベースにあれば、なんだって良いのだ!

だから、絵画とかクラシックとか、そういったものももちろん良いのだが、仕事にだってワクワクが生まれるなら、それはそれでアートなのかもしれないのだ!

仮につまらないと思っていることでも、
「では、どうしたら面白くなるのか?」
を考えて行動し、改善した時、これはもはや創作活動、アート活動であると私は思う。

いわゆる、図工や美術や技術、音楽の授業で行うようなこと、触れることだけがアートではないのだ。
絵や工作が苦手で、楽譜も読めない私にとっては、この上ない朗報であった。

本書でも、こうしたことが述べられていると私は理解している。

2点目 〜意思決定に必要なこと

本書の第1章の中で、著者が「失敗の本質」という本の内容について触れながら、意思決定のプロセスと決定要因について、著者の仮説を披露している。

この「失敗の本質」は、現在読んでいるものの一つ。
これについては、また後日感想などを書くことになるだろう。

本書でも、太平洋戦争中の特に終盤の軍中枢の意思決定について、論理的でも理性的とはとても思えない方法で決定されていることが描写される。
それを著者は、「空気」と表現している。

その目に見えないもの、感覚的なものという意味合いからしてアート的なものだと理解すれば、日本人はこれに対する反省とトラウマがあるのではないかと論じている。

この反省を乗り越えるために必要なことが、アート・美に対する信頼や、そういった感覚だと私は感じており、その重要性を著者は指摘している。

3点目 〜「悪とは、システムを無批判に受け入れること」

本書P181以降で触れられる部分である。
これについては、自己紹介にあるマイルールによりあまり多くを語らないようにするが、昨今の派閥パーティー券の資金還流事件に思うことがある。

これまで長らくやってきて問題なかったから。
先輩たちが皆やっているから。

こういった弁明が聞こえてきそうである。
これはまさに、本項にある通り、システムを無批判に受容したこと、あるいは自分ごととして向かい合ってこなかったことから起因していると思う。

一方で、今回の事件への発展(発覚)は、勇気を持ってことを動かした誰かが存在するのだろうと思う。
そうあって欲しい。

むすびに

著者の本の共通点は、最初に答え(結論)をドカーンといきなり書いてくれるといいうことにあると思う。
(まだ読んだ数は少ないが、少なくとも#4のヒューマニティとは共通する。)

とてもわかりやすく、そしてありがたい構成だ!!


以上です。

久々に、もう一度読み直そうと思う本でした。
その意味で、本書は私にとって永久保存版だなぁと思いました。
それほどまでに示唆深い本でした。

ありがとうございました!!

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