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書くことは見ること

意外と知られていませんが「書く」とは「見る」ということです。もしあなたが「自分について書いてください」と言われたら、自分の中を覗き込まないといけません。洞穴を覗くように。見て、観察して、咀嚼して、選択して、再構築したことが「書く」になります。「見る」から始めなければいけないのに、いきなり「書く」をやろうとするから「書けません」「書くことがありません」となるんですよね。

順番が違うんです。まずは「見る」です。材料を何も用意していないのに無手でキッチンに立っても料理は始まりません。それと一緒です。まずは冷蔵庫を開いて、何があるかな…と中をよく見なければ。

BtoBのWeb活用支援をしていると「コンテンツが書けません」「ネタがありません」とよく言われますが違うんですよね。皆さんいきなり書こうとしている。そうじゃなくて、日々の仕事の中で「書くための目」を持つことが大切です。仕事をしていれば色々あるじゃないですか。お客さんからの質問や資料を作って気づいたこととか。日々の仕事はコンテンツの宝庫です。巨大な冷蔵庫みたいなものです。でも皆さんそれを素通りしている。「書けない」でもないし、「書くことがない」でもありません。ただ、見ていないだけです。見ていないから、いざ書くときに「何もない」と思ってしまうんです。

だから、「書くことがない」と思ったら、「見てなかったんだな」と思った方がいいんですよね。そうしないとずっと「書けない書けない」のままになってしまうので。そのままの状態で書くためのTIPSとかノウハウ本とかコレクションしても仕方がない。「書くことは見ることから」「書くための目をふだんから持つ」と覚えていただけたらと思います。

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