人間の弱さと強さ
東野圭吾の『麒麟の翼』読了。
人間の弱さと強さ、親の子供に対する生きる姿勢の見せ方に心打たれた。
人間は本当に弱い者だと思う。
どうしても自己保身に走ってしまう。
誠実に嘘をつかずに生きることは本当に難しい。
誰もが、大なり小なりの嘘をつき、後ろめたい気持ちを抱えながら生きていているのだろう。
嘘が大きい程、後悔も強いはずなのに、繰り返してしまう。
なんと、人間は弱いものなのだろう。
ただ、過ちに後悔したときに、謝る、正す、ということも選択出来る。
強い人間になることも可能なのだ。
親が子供に普段の生きる姿勢として示すことも大切だ。
口先だけではなく、生きる姿勢そのもので示すことで、子供は学ぶのだと思う。
自分は父親として、子供に誤った生き方の見本となってしまっていないだろうか?
自戒をもたらしてくれる読書体験だった。
良作でした!