旧暦大晦日・2024年ふり返り①芋煮読書会(打越正行さんのこと)
今日は旧暦の12月29日。大晦日です。
沖縄では「トゥシヌユール」(年の夜)と言います。明日は旧暦のお正月「ソーグヮチ」。
…ということで、だいぶ遅れましたが昨年の振り返りを少し書いておこうと思いました。
《 #芋煮読書会2024 》
2024年の #芋煮読書会 は全3回。
Twitterスペースに於いて14:00開催でした。
「対話」がテーマでした。
3月・6月・9月と間を空けました。
🎧↓録音をリンクしたツイート(ポスト)をアーカイブとして下記へ貼っておきます。
お聴きいただけますと幸いです。
お時間ある時にぜひ。。🙏
①3/20(水)春分の日
『ヤンキーと地元』
※生前の打越さんのお声が聴けます
②6/23(日)沖縄慰霊の日
『根っからの悪人っているの?─被害と加害のあいだ─』
③9/20(日)秋分の日
〜これ迄の課題本と読書会を振り返る〜
テーマ:『対話』(茶話会)
どの回も充実しており、長時間にもかかわらず皆様とじっくり“対話”ができたように思います。
・中でも印象深いのは第1回目の『ヤンキーと地元』。著者である社会学者・打越正行さんご本人が参加してくださり(!)またこの本の舞台である沖縄・まさに“地元”で生まれ育ち様々な場面でご活躍中のモバイルプリンスさんもお話に加わっていただいて、初回からもの凄くハードルが上がってしまったスタートでした。読書会の直前にお2人がお会いしていたという奇跡的なタイミングも手伝い、それぞれに深い語りが展開され感無量でした。当日、私はかなり緊張してしまって用意していたレジュメも役に立たずお恥ずかしい限りでした。でも話がどんなに分岐しても打越さんがさりげなく軌道修正を施してくださり本当に助かりました。(当日集まってくださった方々ともお話したり質問を受け付ける予定でしたが、皆さんお2人の濃いお話に完全にリスナー席へと固定されてしまい、そこを何とかできなかった私の未熟さが反省点として残りました)
……ご存知の通り、打越正行さんは2024年12月9日にご逝去されました。驚きました。私は手元にあるこの思い出深い本『ヤンキーと地元』に、いつかお会いできた時サインをしていただくのが夢でした。もうそれが叶わないと思うと胸が苦しく、茫然としては涙する…の繰り返しです。打越さんのお人柄やご著書、研究や教育者としての人生に想うことが沢山ありますが、今はまだ言葉になりません。せめてこの貴重な音声データだけでも可能な限り残しておこう…としか今は考えられないです。ここにリンクした状態でTwitter連携がいつまで可能なのか不安ですが、よろしければアカウントお持ちの方はフォローしていただければと思います。というのも、打越さんの四十九日をもうすぐ迎えますし、来月2月からは私のTwitterアカウントは基本鍵をかけておこうと考えているからです。それまでにお聞きいただければ大丈夫なのですが、なにぶん長い時間の録音なので、お時間ままならない方へ今のうちに上記お伝えしておこうと思いました。
あらためて打越正行さんのご冥福をお祈り申し上げます。
・第2回目の読書会『根っからの悪人っているの?』も、実は著者の坂上香監督の方から「できれば参加したかったけれど」とメッセージをいただいていたのです。それだけでありがたく恐縮するばかりでした。開催日前後になんと沖縄でお仕事が入っており難しいとのことでした。各地を巡る映画『プリズン・サークル』の上映会でもそうですが、こんな風に1人ひとり丁寧にご自身の作品を届けていらっしゃるのだな…と胸が熱くなりました。
読書会では参加者の皆さんがじっくりお話してくださって、『プリズン・サークル』のその後の「アンサーソング」のようなこの本と深く向き合うことができました。
※年明け、沖縄県立博物館・美術館に於いて念願の『プリズン・サークル』上映会へ参加することができました。上映後には監督とゲストの方々によるトークイベントもありました。持って行った何冊ものご著書に、そして前述の『ヤンキーと地元』にもサインをお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。胸がいっぱいで泣きそうでした。実は以前、坂上香監督と打越正行さんの対談イベントでお2人のお話を聴いた時に、この読書会をやろうと心に決めたからなのでした。こんなテンパった私にでさえ優しく丁寧に対応してくださった坂上香監督、本当にありがとうございました。これからも応援し続けます。
・第3回目の「対話」の会は、初めての試みだったのですが、これまでの課題本や読書会を振り返る場として開催しました。茶話会のような雰囲気でゆったりと語り合うことができました。私も何も決めずにのぞみ、対話のゆくえがどのように展開されていくのだろうと内心どきどきでしたが、日頃お世話になっている方々や初めて参加される方々、リスナーの皆様に支えられ、気づきや熟考、歓談と、有意義な時間となりました。楽しかったです。ぜひお聴きになってみてください。
・こうして振り返ってみると、3回とはいえそれぞれ密度の濃い貴重な時間を過ごさせていただいたのだなと感じ入るばかりです。「芋煮読書会」は不定期ですし、私の個人的な読書会として細々と企画してみているだけですが、これからもいろいろ試しながら、大切なことや言葉を探す旅として続けていきたいです。
あらためて、当日ご参加くださった皆さま、そしてアーカイブを聴いてくださった皆さまへ御礼申し上げます。
ありがとうございました!
今年も少しずつ読書会のテーマを企画中ですので今少しお待ちください。こうしてご報告できるよう頑張ります。2025年も「芋煮読書会」をどうぞよろしくお願いいたします。
🌿imo
※2024年の振り返り、あと2つほど。ここには書ききれなかったので②③として続きます。ご一読いただけると幸いです。
【追記】
実は #芋煮読書会 、スピンオフでimo大好きな萩尾望都先生の作品をゆるゆる語り合いたいと思い、試しに第①回『11人いる!』で開催してみました。とても楽しかったです。こちらも録音を残してありますのでお聞きになってみてくださると嬉しいです。第②回以降はまだ未定ですが『トーマの心臓』で考え中です。ご興味ある方は当方Twitterアカウント( @imo_gine )をフォローしていただけますと告知が見えますし会場の“スペース”にも参加できます。こちらもどうぞよろしくお願い申し上げます。
🌿芋仁