毎日自殺未遂していた重度うつ病人がうつヌケして「でも大した病状じゃなかったんでしょ?」と言われるまで
うつ病が良くなったら、何しよう?
どこに行って何をしたいですか?
私は2年前まで、それを想像すらできませんでした。
株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。
2月12日(金)に発信開始したうつヌケハック。
ここまで3週間、うつ病克服に役立つ方法論を実体験に基づいて公開してきましたが、今回はちょっと私自身の話をしようと思います。
いや、思ったんです。
「症状が軽い、大したことないうつ病だったから、治ったんでしょ?」て思われるんではないか、と。
今はふつうに元気はつらつ!「ここまでのポジティブオーラある人にあったのは久しぶり」と言われるほどのネアカ人間ですが、かつては、
……改めて書いてみたらnoteイメジン公式アカウントに地獄が出現しました。
これくらい重度になっても元気に暮らせますよ。という指針を示すため、今日は昔の話をします。
うつヌケハック発案者の日野成美って、どの程度悪かったの?
診断が下ったのは14歳。早め!
しかも親(両親のうち片方だけ。一応ぼかします)の家系はうつ病・双極性障害(躁うつ病)持ちというエリート精神疾患ファミリーに生まれました。
幼いころからうつ状態のめんどくささを傍目に見て育ちます。
物心ついてから「相手の期待に沿わない人間は生きていてはいけない」という信念を持つ完璧主義者。
友情も愛情も一切信じず、都合がいいかどうかで人間関係はできていると考える碇シンジくん真っ青の根暗人間でした。
うつ病と診断されたのは14歳ですが、12歳頃から不眠の兆候があらわれており、横になると起き上がれないので椅子で寝ていたほか、椅子から立ち上がるのに30分かかる始末。
精神科に行ったところ、検査で看護師さんが悲鳴をあげるほど自律神経も心もボロカス。
14歳の精神科初診で通学に即刻ドクターストップがかかります。
「死にたい」と毎日口に出しては連日自殺未遂、家族は刃物類を必死で隠し、オーバードーズで一度緊急搬送もされました。
15歳の時には精神閉鎖病棟に2回、合計10ヶ月入院。
ありとあらゆる薬を飲み、ハルシオンからベゲタミンB、デパスからデパケンR(バルプロ酸)ラミクタールまで、幅広く薬を網羅。多い時には1回15錠くらい飲んでいました。
今考えてゾッとするのは、最強王者と呼ばれる睡眠薬ベゲタミンB様を飲んでも眠れない夜があったことです。
ベゲちゃんはAも飲んでたことあったよ!
「なんか、人体って意外と頑丈っぽい」
と悟りを得たオーバードーズ自殺未遂後もガンガン希死念慮が出てくるので困っておりましたが、不眠と過眠を繰り返していたため、まともに立って起きて社会的生活を送れるわけもなく。
ちなみに10代〜20代の記憶はほとんどありません。
ただ、本が大好きだったので小説を読んだり書いたりしていました。
図書館の住人として古典文学や漫画はもちろ、キルケゴールやヨブ記、プラトン、聖書、仏教経典、ニーチェあたりの書棚を読み漁っていました。
死んだらダメな理由を求めて宗教関連本は山ができるほど読んだため、あらゆる宗教の勧誘を論破して断れるレベル!うつと宗教については炎上しない範囲でソフトにいつか語れたら。
ゴミカスほども役に立たないうつ病関連本
この14歳から10年以上の間、うつから脱したいという気持ちを持っていなかったわけではありません。
3年くらい寝込んでいるとふつうに飽きてくるので、大学には行きたいなと思っていました。
そこで色々本を読んだのですが、このうつ病関連本たちがクズほども役に立たない。
いや、著者の方達ごめんね!でもほんとゴミほども役に立たなかった!何一つ今に活きてない!詐欺レベル!
しかも当時はまだ遺伝説を唱える学者が多くて、「なるほどうつ病は遺伝か。では自分は結婚も出産もしてはいけないな」と納得してなんとか死ななければと覚悟を固める始末。
一生治らないと思っていました。
双極性障害の方の親が「健康」だった姿を、一度も見たことがありません。周囲で精神疾患を克服した人も1人もいません。
一生、日の当たらないところで暮らすんだ。そう判断せざるを得ない状況でした。
なぜうつ病になったのか?
大丈夫?読んでる人ついてこれてる?心きついと思うけど、もうちょっとだけさらにえぐります!
私はなぜうつ病になったのでしょうか。
これ、半分は自分の責任なんですがもう半分は親と学校!つまり環境起因!
全部私が悪くてたまるか!最善を尽くしたわ!
しかし私の認知の歪みもかなり筋金が入っていたので、あるあるコンテンツとしてご紹介。
①世の中に味方が一人もいないと思ってた
幼少期、父も母も非常に忙しくアタッチメント(愛着)不足で育ったところに、幼稚園から中学生までずっと同じ男子から「死ねクズ生きてる価値ない」と毎日暴言を吐かれていたのです。
不登校が発病するまで許されなかったのはまだいい!そういう時代だった!
でも、「親や先生が力を尽くして危険から守られた」なんて体験はありません。
それを親のせいにするつもりはありません。親は最善を尽くしました。
しかしちょっとキツかったですね。
②生きていていい実感がカケラもなかった
「役に立たないと生きていてはいけない」
「自分は死んで当然」
「いない方がお金がかからなくて親も先生も助かる」
と考え、実際に死んだ後の損益通算と葬儀費用の計算までしていた徹底ぶり。
3歳の時には「歩道橋から飛び降りたら死ねるかな」と考えていたという(こーいうことは覚えている)筋金入りの自殺志願者で、生きている実感がものすごく薄弱でした。
③人間は敵だと思っていた
なんせ自分が庇われたり守られたりという体験がないため、自分以外の人間は味方ではないと思っていました。
これって今、言葉を考えると「自分以外みんな仮想敵」。
今はニコニコしているけれど、いつかは殺しにかかってくるかもしれない。
その脅威のせいで脳が常に過緊張モード!
あえて言おう。生きていることに安心できないならば、治るわけがないと!!
わー(棒読み)。
なぜうつヌケできたの?
いや、今振り返るとふつうに地獄ですね!?
ここで皆さんの心の声を代弁しますよ、
「よくうつヌケできたなっていう以前になんで生きのびてるの!?」
1つめは、親や学校以外の環境に恵まれていたこと。
なんせ当時は色白でスマート(今は雪見大福のようなふかふかボディ)、赤子時代の私は通りすがりのおばちゃんが感動するほど伝説のかわいさで(※父談)、誰もが私をかわいいかわいいと可愛がり、親も敵から守ってはくれなかったけど、欲しい本は全部買ってくれたし毎日かわいいと言って心底かわいがってくれていました。
かわいい上に努力家で頑張り屋さんで完璧主義、それなりに成績も良く、こうなると周囲の大人が不憫がって可愛がらないわけがない!
今思ったけど幼少期に「かわいい」って飽きるほど言われてなかったら今頃死んでたかもしれねえ。外見起因の自己肯定感つよい。
家庭環境以外の居場所を見つけられるかどうかは、意外に重要。
うつ病や精神疾患で長期療養している人の分水嶺が、第3の居場所があるかどうかです。
2つめは、現実逃避のツールが人間理解につながるものだったから。
私の場合は本、それも小説でした。
神話からポストモダニズム、マジックリアリズムまで読みまくった!
うつの人が沁みる古典せっかくだから紹介リンクはっておきます。
昔の文豪は私の比じゃないくらい死にたくてたまらなかったので(ピストル持ってうろついて友人やママンに止められたり、何回か心中して女だけ死んだりしてる)、文章のことばの練られ方というか、ことばの必死度がダントツ違う!
太宰治とかドストエフスキーとかシンクロ率やばかった!
本が、時空を超えた私の理解者だったのです。
3つめですが、本好き同士のつながりで「心が健康な人」に逢えたことがうつヌケのきっかけとなりました。
言いたいことを言っても嫌われない、むしろ怒ってても可愛いって言われるし、イライラしないし、気分によって答えが変わったりしないし冷静だし、レジリエンスめっちゃ高い。
今の婚約者です。ただののろけだね!
私は健康な心の人に会ったことがありませんでした。だから、メンタルが不安定なのは人類においては当然だと思っていたのです。
でも、そうじゃなかった。
うつ状態でも躁状態でもない、フラットな心のあり方を知れたのは、私にとって財産であり宝です。
正直、私がうつヌケできたのは運です。
最重度の病態で、廃人のようにして生きてきました。
それが今、「こんなポジティブエネルギーを持った人には初めて会った」と言われるほどのネアカ人間になっている。
人は変わりたいと思ったら、変われる。事実です。
でも私が超人だからとか、すごく努力したからじゃありません。
やってきたことは、医学的根拠のあるごく一般的なことだけです。
株式会社イメジンとの出会い
ここまでが前世の記憶みたいなものです。
冷静に振り返っても「ヤバめ〜✨」以外の感想が出てこないね!お疲れ様でした、もう暗黒の回想シーンないから安心してください!
ここまでの地獄をみた人間が、体の元気を取り戻したらやすやすとめげるわけがなく。
時代はウィズコロナ、テレワークが発展した世界で「自分の身を守りつつ仕事すっぺ」とフリーランスで活動開始していた頃、今の会社であるイメジンに出会いました。
株式会社イメジンに出逢っていなかったら、私はもっと低空飛行でいたかもしれません。
「人間が人間らしく生きるための会社」
それを、提供しているサービスだけでなく社内でも徹底させている企業がある。
イメジンの存在は正直、うつヌケハック構想を抱えていた私にとっては「キターーーー!!社内スタッフ巻きこんで仮説を実現できる!」という絶好のチャンスであると同時に、自分が社会でやっていける自信を作り上げる貴重なフィールドでした。
社会経験ひよこレベル、ひのきのぼうとおなべのフタ装備しかない私が自信を持って今立てているのは、私を信頼してくださったイメジンの皆さんのおかげです。
イメジンの存在がなければ、うつヌケハックは今こうして発信できていなかったかもしれません。
弊社はすごい会社なんです。
(↑凄さの秘密はこちら)
というか、世の中ってすごいね!?
探せばちゃんと解決の糸口になるものが、すでにあるんですね。
探せば希望は、この世にたくさんある。
「求めよ、さらば与えられん」の言葉は正しいのです。
うつヌケしやすい世界は今後確実に、実現していくことでしょう。
弊社のスタッフも日々、それを体現せんと奮闘して仕事に励んでいるのですから。
うつヌケは「偶然の産物による奇跡」という時代を変えたい
イメジンに出会えて私は幸運でした。
うつヌケができたのも偶然です。
この偶然を「運」の一言で終わらせるには、いかんせん私は金の亡者(ゲフゥ)野心的すぎました。
うつ病克服に役立つ方法論は、実はたくさんあります。
それらの情報を体系立てたコンテンツに成立させ、もううつ病を克服する際に迷わない道しるべをつくること。
それが今の私の夢です。
今回の記事のまとめ:廃人レベルの重度うつ病人でも、やり方次第でポジティブ健康体になれる。
このnoteを読んだ人の8割くらいが「あっ自分ここまでじゃないわ(悟)」となると思うのですが、あなたの今現在の苦痛もめっちゃ重要だから!
無理せず、自分のこと大事にできるやり方を、やりたい時に覚えていきましょ。
今日はうつヌケハック担当者・日野成美の勝手な自分語りでした。
まる!
次回「遺伝説をぶっ飛ばす」の予定。(採用コンテンツ頑張ってまとめ中でーす!)
お楽しみに!
今日のイメジン サービス紹介
Twitterで素敵な感想をいただきました!
弊社で茶目っけたっぷりに活動している、Twitter公式アカウント中の人・イメジンたん。
今朝がた、イメジンたんから素敵な情報が入りました。
おのや神具仏具店様ーーー!!
すごく嬉しかったです!
兵庫県明石市の神具仏具店(創業明治10年)とのことですが、この短い言葉にしみじみとした感覚がこめられていてグッときました!
すみません、本当にありがとうございます。
今後ともイメジンたんと、うつヌケハックをあったかく眺めてくださると嬉しく存じます。
おのや神具仏具店様のツイートはお役立ち情報満載でときめきます。
弊社のTwitter中の人・イメジンたんが大暴れするTwitter公式アカウントはこちらから。
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