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優しさの痕跡

昨日は良いお天気だったので恵比寿から目黒をお散歩。久しぶりにこの辺を歩くとやっぱり好きだなぁ緑があって人の営みがあるなぁとほっとしていました。

目黒を歩いていたら、歩道の端の方にキャップが落ちていて

遠くからそれを見つけた私は拾って木に掛けといてあげようかなと思いながら近づき

だんだん近くなると、結構そのキャップは汚れていました。

「あの帽子、拾ってあげたいけどちょっと汚いかな、」と一緒に歩いていた人に言うと

「汚いよ、やめといたほうがいいよ」と。

そうだよね、、と通り過ぎました。

でもなんかその帽子がすごくかわいそうに思えた、、。

なくなったおじいちゃんがよくいろんな帽子をかぶっていたことを思い出しました。

うちの犬を散歩してくれる時も、お出かけの時も、どんな時でもきちっと帽子をかぶってたおじいちゃん。

もしあの落ちてた帽子、

どこかのおじいさんの帽子で、自転車か何かにかけてたやつが飛んでいってて、

お店から出てきた時にその帽子が落ちて踏みつけられてたらすごく悲しいんじゃないかな、、

孫からもらったものだったりして、、

そんな事を考えながら目黒のアトレに入ってお花を見ていてもなぜかすごく気になって

こんなに気になるならサッと拾い上げとくんだった、と思って

やっぱり一人でそこに戻りました。

すると


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誰かが、もうそこに掛けてくれていました。


よかった、、優しい人がいる世の中なんだ、、

と安堵したと同時に

これやった人に私は人として負けてるなぁと、、、

私に「汚いよ」って言ってくれた人は、わたしが汚れることを懸念して言ってくれた、

優しさがある。


私は誰のことでもなく自分の手が汚れることだけを考えてそうだねって言ってやめた、

やろうと思ったのになんか躊躇して辞めちゃって、結局やってないなら思ってないのとほぼ変わらない。

そんなくらいサッと拾って

おいとけば良かったんだ

手が汚れたことくらいトイレで洗えば済むこと。


もちろんほんとに汚かったり、状況によって全部が全部拾っておいといた方がいいとも限らないけど

そのときはすぐそうしてもよかったなぁと


なんとなく、

もっと前の自分ならサッとやってたなぁと思いました。

つまらない人間にちょっとなってる、、

反省。。

この道を通る人も知らず知らずにこれを見て「誰かが拾ってあげたんだな」って、道に落ちてみんなに踏みつけられてるより気持ちがいいですよね。

皆がやらなくても、自分がやろうと思った善行はすぐにやろうと改めて思ったのでした。


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