研究事務所ILOLi

ILOLiとは、「言語学のための個人研究事務所(Independent Laboratory Office for Linguistics)」の略称です。言語学を中心とする人文系研究者の学術スキルを支援しながら、学界の流行や組織の制約に縛られない自由な研究に取り組みます。

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ILOLiとは、「言語学のための個人研究事務所(Independent Laboratory Office for Linguistics)」の略称です。言語学を中心とする人文系研究者の学術スキルを支援しながら、学界の流行や組織の制約に縛られない自由な研究に取り組みます。

最近の記事

【開催報告】アジアの言語を題材としたワークショップ@ドルトン東京学園

10月3日・4日の2日間にわたってドルトン東京学園高等部の学生に言語学の授業をしてきました。 授業に参加してくれた学生たちはアジアでの研修旅行を控えているということで、アジアの言語の文法的な特徴について授業してほしい、という依頼でした。 高校生を相手に授業をした経験はこれまでになかったため、学園の先生と数回打ち合わせをさせていただいて、どのような授業にするべきかを相談させてもらいながら、授業を作り上げていきました。 アジア研修の渡航先は、インドネシア、マレーシア、ベトナム、

    • 【開催報告】フィールド言語学ワークショップ:テクニカル・ワークショップ「オンラインでもしっかり伝わるプレゼンテーションのコツ」

      9月29日に東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所主催のオンラインワークショップで講師を務めました。 ワークショップのタイトルは「オンラインでもしっかり伝わるプレゼンテーションのコツ」。 ワークショップでは、オンライン・オフラインを問わず大事なプレゼンテーションの基本と、オンラインが抱える課題を克服するアイデアについて話しました。 前半のプレゼンテーションの基本では、以下のようなことを話しました。 伝わってしまうプレゼンテーションを構成する要素には、中身的要素(内容

      • 【開催報告】駒澤大学「新入生セミナー」でフリーランス研究者として講演しました

        6月30日、駒澤大学の学部1年生43名を前に講演をしてきました。 依頼してくださった三樹陽介先生は、国立国語研究所でポスドクをしていた頃からの付き合いです。 この春からフリーランス研究者として活動を私が始めたことに三樹先生が興味を示してくださり、フリーランスとしての経験を学生に話してほしい、というご依頼でした。 とは言っても、私もフリーランス1年生で、独立してからまだ3ヶ月しか経っていません。 フリーランスとして語れるほどの経験は積んでいません。 また20歳前後の若者に興味

        • 【開催報告】岡山大学オンラインワークショップ「問いづくりの6ステップ」

          岡山大学・又吉里美先生(教育学部・国語教育講座)のゼミ生を対象に、問いづくりのワークショップを開催しました。 問いづくりのワークショップは5月にも白百合女子大学で開催しましたが(開催報告はこちらで読めます)、前回とは以下の3点で違ったプログラムとなりました。 オンラインで開催 110分の講座・2回にわたって開催 受講生9名の少人数で開催 1 オンライン開催前回は現地で対面開催でしたが、今回はオンラインで開催しました。 オンラインで開催するときに頭を悩ませるのが、アクテ

        • 【開催報告】アジアの言語を題材としたワークショップ@ドルトン東京学園

        • 【開催報告】フィールド言語学ワークショップ:テクニカル・ワークショップ「オンラインでもしっかり伝わるプレゼンテーションのコツ」

        • 【開催報告】駒澤大学「新入生セミナー」でフリーランス研究者として講演しました

        • 【開催報告】岡山大学オンラインワークショップ「問いづくりの6ステップ」

          【開催報告】駒澤大学「新入生セミナー」②:レポート作成ワークショップ

          駒澤大学の学部1年生向けの必修科目「新入生セミナー」で2週にわたって講義をしてきました。 受講生は両日ともに50名弱でした。 この記事では、第2週目におこなったレポート作成ワークショップについて、報告します。 ブレストカードを使ったアイスブレイク今回は2〜3人の少人数グループでのワークをプログラムの軸に据えました。 普段は4〜5人のグループで受講しているとのことだったので、各グループをさらに2つに分けて、2人もしくは3人のグループを作ってもらいました。 そしてペア(ないし3

          【開催報告】駒澤大学「新入生セミナー」②:レポート作成ワークショップ

          【開催報告】駒澤大学「新入生セミナー」①:プレゼンテーション・ワークショップ

          駒澤大学の学部1年生向けの必修科目「新入生セミナー」で2週にわたって講義をしてきました。 受講生は両日ともに50名弱でした。 この記事では、第1週目におこなったプレゼンテーション・セミナーについて、報告します。 導入するための3つの問いプレゼンテーションのセミナーやワークショップをする際、導入として3つの質問を投げかけることをよくします。 1つ目の質問は、受講生の経験を聞くことによって、受講生がプレゼンの具体的なイメージを思い起こさせるために聞いています。 「プレゼンとは

          【開催報告】駒澤大学「新入生セミナー」①:プレゼンテーション・ワークショップ

          【開催報告】論文の読み方に関するオンラインセミナーを開催しました

          愛知県立大学の久保薗愛先生からご依頼を受け、5/26にオンラインセミナーを実施しました。 久保薗先生の授業を受講している学部3〜4年生30名が参加してくれました。 今後の授業で学生たちが論文をレビューしていくことになるので、そのときに役立つ知識や技術を教えてほしい、というご依頼でした。 参考図書今回のセミナーは、M.J.アドラー・C.V.ドレーン『本を読む本』(講談社学術文庫)をベースに作りました。 また、この本を解説しているものとして、澤田昭夫『論文の書き方』(講談社学

          【開催報告】論文の読み方に関するオンラインセミナーを開催しました

          【開催報告】2022年五月祭に出展しました

          5/14-15に東京大学で学園祭「五月祭」が開催され、そこに言語学を題材とした企画を出展しました。 科学コミュニケーションサークルUTaTanéさんとの共同企画です。 彼らとの共同企画はこれで4度目でしたが、対面でのイベントを企画するのはこれが初めてでした。 過去2年間は、コロナ禍のため、オンラインでの開催のみだったためです。 今回は、昨年度「駒場祭」で展示した「みるみるオノマトペ」を対面ワークショップとして作り直したものを実施しました。 私は残念ながら現地での参加が叶わ

          【開催報告】2022年五月祭に出展しました

          【開催報告】白百合女子大学での問いづくりワークショップ

          ゴールデンウィーク明けの5月6日に白百合女子大学で問いづくりの対面ワークショップを開催しました。 受講生は「基礎演習(日本語)」を受講する白百合女子大学の学生48名(3限目27名+4限目21名)でした。 問いづくりワークショップの概要このワークショップは2019年から複数の大学で繰り返し実施させてもらって練り上げたプログラムです。 以下の2冊の書籍がプログラムのベースとなっています。 ダン・ロススタイン、ルース・サンタナ(吉田新一郎訳)『たった1つを変えるだけ:クラスも教

          【開催報告】白百合女子大学での問いづくりワークショップ