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【開催報告】フィールド言語学ワークショップ:テクニカル・ワークショップ「オンラインでもしっかり伝わるプレゼンテーションのコツ」
9月29日に東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所主催のオンラインワークショップで講師を務めました。
ワークショップのタイトルは「オンラインでもしっかり伝わるプレゼンテーションのコツ」。
ワークショップでは、オンライン・オフラインを問わず大事なプレゼンテーションの基本と、オンラインが抱える課題を克服するアイデアについて話しました。
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前半のプレゼンテーションの基本では、以下のようなことを話しました。
伝わってしまうプレゼンテーションを構成する要素には、中身的要素(内容がすんなり理解できるストーリーか)と外見的要素(言いたいことが一目でわかるスライドか)がある
学術プレゼンでは結論をまず話す
結果や議論につい時間を使いがちだけど、導入・方法にも同等の時間をかける
発表原稿を作って、繰り返し練習と修正をする
情報デザインの目的は、聞き手の理解を促し、議論を発展させるため
スライドに載せる情報は絞り込み、構造化する
後半では、オンライン化によって得られたものと失われたもの(逆に言えば、オフラインでは得られなかったものとオフラインのときは当たり前にできていたもの)を振り返ることから始めました。
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オンライン化が進んだことによって、発表者との距離が全ての参加者で等しくなり、スライドの見えやすさや声の聞こえやすさの不平等が小さくなりました。
また、同じ空間に集まる必要がなくなったため、遠方からの参加やスポット的な参加もしやすくなりました。
悪天候の中外出する必要がなくなったり、家事や育児をしながらの参加ができるようになったりしたのも、オンラインが物理的な制約に縛られないことから生まれたメリットと言えます。
一方、参加者同士の目的のない会話(雑談)や時間と空間を共有することによって生まれる一体感は、オフラインに比べて生み出しにくくなりました。
ワークショップでは、一体感を演出するために使えるzoomの機能や、その他の外部ツールを紹介しました。
受講者のアンケートから、いくつかコメントを紹介します。
とても充実したトークでした! インタラクティブなオンラインイベントにする工夫も効果的だったと思います。勉強になりました。ありがとうございます。
発表の時間配分やスライドのフォントなど、わかりやすく伝えるポイントの確認ができました
さっそく発表スライド作ってみよう!という気持ちになりました。ありがとうございます。
伝えたいことを中心に、スライドの視覚的情報と発話による聴覚的情報をどのように組み合わせるかを重視すべきということが一番の学びになりました。