【創作小説】自己紹介、執着。
8年間吸い続けた煙草の銘柄を変えた。
煙草を吸い始めた頃は煙を美味しいなんて思えなくて、最初の2年はとにかく吸えるやつを探して適当に吸ってた。
美味しくないからちょっと吸ってはすぐに捨てた。ガールズバーでバイトしてたからお金には余裕があった。
ある日私の吸殻を見た客の一人が「姉ちゃん、付き合っても長く続かへんタイプやろ。」と言ってきた。
「なんで?」と聞くと、「一本の煙草をどれだけ吸えるかっていうんが、恋人をどれだけ愛せるかってことなんや。」と教えてくれた。
「だから覚えとき