
コーチングって結局どうなの?「受けて後悔した人」と「人生が変わった人」の違い
「コーチングは怪しい」
そんなイメージを持つ人は少なくありません。
私自身も、上司から初めて「コーチング」という言葉を聞き、「学んでみないか?」と言われたとき、「なんだか怪しい自己啓発ビジネスの一種なのでは?」と一瞬疑いました。
私自身それまでに、いくつかのコミュニケーションの書籍や講座に取り組みましたが、全く成果を実感できず、「ああ、自分にはコミュニケーションスキルは向いていないんだ。」とほとんどあきらめていました。
でも、コーチングが聴くスキルだと教えてもらったことで、「自分にもできるかもしれない。」と思えたことと「これでダメならコミュニケーションはあきらめてひっそりとやっていこう。」と思い、コーチングを学び始めました。
実際にコーチングを学んでみると、その印象は大きく変わりました。
コーチとは何かを押し付けるのではなく、私の話をじっくり聞き、的確な質問を投げかけてくれることで、自分自身の話したいことを常に待っていてくれているのを感じたのです。
例えば、当時の私は自己開示がなかなかできませんでした。
コーチとの会話を通じて、「自分が話そうとしていることに何をためらっているのか?」を掘り下げていくうちに、自分が本当に話したいことが明確になり、自信を持って話すことができました。
確かに、世の中には根拠のないスピリチュアルな話や、高額なセミナーを売りつけるビジネスも存在します。
そのため、「コーチング」と聞いただけで身構える人が多いのも事実でしょう。
しかし、コーチングは本来、科学的な根拠に基づいた技術です。
そして、特に人との会話が苦手な人や、内向的な人にとっては、人生を変える大きな助けとなる可能性を秘めています。
本記事では、「コーチングは本当に怪しいのか?」を掘り下げ、なぜ多くの人が怪しいと感じるのか、そして実際のコーチングの効果について詳しく解説していきます。
なぜ「コーチングは怪しい」と感じるのか?
高額なサービスが多い
「◯日で人生が変わる!」といった宣伝文句とともに、数十万円、場合によっては100万円を超えるようなコーチングプログラムが販売されていることがあります。
確かに、良いコーチングには価値がありますが、価格と価値が見合わないケースもあるため、警戒心を持つのは自然なことです。
以前、知人が「30万円のプログラムを受ければ成功できる」と言われ、勢いで申し込んだものの、結局一般的な自己啓発の話ばかりで、期待していた成果が得られなかったと落胆していました。効果が目に見えにくい
コーチングの成果は、スポーツのようにタイムやスコアでは測れません。
そのため、コーチングを受けた直後に「本当に変わったのか?」と実感できないことが多く、「なんとなくいい話を聞いただけだった」という感覚に陥ることもあります。
実際に私自身も、初めてコーチングを受けたときは「話を聞いてもらえたのは良かったけど、本当に意味があるのかな?」と疑問を感じました。
しかし、数週間後に、自分が自然と前向きな行動を取るようになっていることに気づき、コーチングの効果を実感しました。誰でも名乗れる職業である
弁護士や医師とは違い、コーチングには国家資格がありません。
そのため、極端な話、今日から「私はコーチです」と名乗ることができてしまいます。
その結果、実力のない自称コーチが増え、「怪しい」という印象が広がる原因となっています。
こんなことを書いている私もまだまだコーチとしては未熟さを感じており、「怪しい」と思われても仕方がないと考えていますが、コーチングセッション中は向き合う人の幸せを常に心から考えるように心がけています。
ある友人が「有名な資格がないけどすごいコーチだよ!」と勧めてくれた人にセッションを受けたところ、ひたすら自己啓発の話をされたという経験を話してくれました。
コーチングとは程遠い内容で、結局モヤモヤが増しただけだったそうです。成功者の体験談ばかりが強調される
「コーチングで年収が2倍になりました!」
「人生が劇的に好転しました!」
といった成功体験ばかりが前面に押し出され、失敗したケースがあまり語られません。
これが、詐欺的なビジネスの手口と似ているため、警戒心を抱かせる要因になっています。
それでもコーチングが価値ある理由
では、コーチングは本当に怪しいだけのものなのでしょうか?
結論から言えば、「正しく活用すれば、非常に価値のあるもの」です。
ここでは、特に人との会話が苦手な人や、内向的な人にとってのコーチングのメリットを紹介します。
話すことで思考が整理される
人と話すことが苦手だと、自分の考えをうまく整理できず、悩みがぐるぐると頭の中を巡ることがあります。
コーチングでは、コーチが適切な質問を投げかけることで、頭の中にあるモヤモヤを言語化し、明確な答えを導き出す手助けをします。
実際に私がコーチングを受けたとき、悩みを話すうちに「本当にやりたいことはこれだったんだ」と気づき、それまでの迷いが晴れた経験があります。自分にとっての最適解を見つけられる
一般的な自己啓発とは異なり、コーチングは「あなた自身が答えを見つける」ことを目的とします。
そのため、無理にポジティブになろうとしたり、他人の成功法則を押し付けられたりすることがありません。
まとめ
「コーチングは怪しい」と感じるのは、決して不思議なことではありません。
高額なサービスや目に見えにくい効果、資格の有無など、疑問を抱かせる要素が多いのも事実です。
しかし、正しいコーチングを適切に活用すれば、自分の思考を整理し、最適な選択をするための大きな助けになります。
大切なのは、コーチングを受ける際に慎重に選ぶこと。
・過度な成功体験ばかりを強調する人ではなく、あなたの話をしっかりと聞き、適切な質問をしてくれるコーチを選ぶ。
・短期間で劇的な変化を約束するものではなく、あなた自身のペースで成長できる環境を提供してくれるものを選ぶ。
コーチングは魔法ではありません。
しかし、適切に活用すれば、人生をより良い方向へと進めるための強力なツールになり得るのです。
あなたの中にある答えを引き出すために、本当に信頼できるコーチと出会い、対話を重ねることができれば、きっとその価値を実感できるはずです。