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“ほめて育てる”の落とし穴

大人の感情で子どもを「怒る」のはよくない

そこで新たに出てきたキャッチフレーズが
「ほめて育てる」

たしかに怒っているよりはマシです。


しかしたいていの場合、怒るかほめるかの方法が変わっただけで、
大人が思う正解の姿に子どもを導こうとする手段になっていることは多いものです。

ほめるという行為は、大人が正しいと思っている価値観を伝えるメッセージですから、
大人の善意で生活のそこらじゅうにほめるが散りばめられると、意図せず子どもの心と体をソフトにしばりつけてしまうわけです。

そしてかしこい子ほど、自分がどんな子でいることを望まれているかがわかってしまうから、
あるがままの自分でいられなくなってしまい。


ほめられることが大好きというその無垢なこころを利用するのではなく、本当にうれしい時にかけ引きなく「すごいね!」「やったね!」と単純によろこびをわかちあいたいものですね。



大人が子どもを“育ててあげよう”とすればするほど、育児はどんどん複雑になり苦しいほうへと向かっていきます。


子どもの発達も自然の摂理の中の一つですから、
“勝手に育っていく”
そのくらいに思っている方がちょうどいい育児になりますし、

親にかぎらず教育者やさまざまな場面で子どもにかかわる全ての大人たちへ

もっとフラットにに子どもとのかかわりを捉えてみませんか?


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