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木を見て森を見ずの巻

こんばんは。

一気に衣替えした、たからです。

今日は身体について考えてみたいと思います。

痛いところは悪いところなのか。

患者さん、クライアントが仰るのは、「私、昔から膝が悪いんです。」「腰が悪いからね~」ということ。

確かに、レントゲンなどを見ると状態は悪いのかもしれない。なので、膝の筋肉を付けようぜ!膝周りの組織をほぐそうぜ!特に膝蓋上嚢・膝蓋下脂肪体とか、ほぐしたらきっと楽になるよね!とか思っていました。

でも、特にマッサージは一時的に良くなって、感謝されるけど、数日後には戻っちゃうことが多い。だから、少し良くしてくれるからと、またリハビリに来てくれる。いつの間にかリハビリ=マッサージのイメージが付いてしまう。

果たしてこれで良いのか?というか良くなっているのか?

勉強していく内に師匠に出逢います。

膝は最も頑張っている、頑張れているところでは無いか?という考え方。唯一、頑張れる関節だったから過度に使えた。それが痛みとして表れた。

膝が悪いから膝を治療しても、さらに膝が頑張れるようになるだけで、痛みを再発させてしまう。

膝しか頑張れなかった原因を探さないと、根本治癒にはならない。

リハビリテーションをするのであれば、人に運動を指導するのであれば、木しか見てないで、森を見よ。と。

しかし、その森はかなりの深い森なんです。

例えば、姿勢が曲がっているとか伸びているとか言いますが、関節ってめっちゃありますよね。シンプルにするためにそれぞれが曲がる・伸びる機能があるとします。

背骨で言うと、①首のところに頚椎、②胸のところに胸椎、③腰のところに腰椎、④そして仙骨、⑤骨盤には股関節、⑥膝関節、⑦足関節がある。本当はまだまだありますが。

だとしたら、曲がる・伸びる・動かないの3通りがあるとすると、何通り組み合わせ・パターンがありますか。ってめっちゃありますよね!計算したくない。

股関節が曲がっている(座っている状態)で膝を伸ばすことだってできるし、更につま先を持ち上げたり、倒したりもできる。その時の背骨だって色んな動きがある。

こんなにあるパターンの中で、どれを使う癖があるのかを見抜くのが我々の仕事です。

その癖に気付いてもらい、それ以外の動きもあるんだから使ってみたら?と運動を提案する。それが学習となり、結果的に痛みを生まずに生活する手段となる。

動きを学習するって、赤ちゃんの発達のようですが、まさにそれです。

大人の皆さん、赤ちゃん・子供のようにゴロゴロしたり、足を加えたり、でんぐり返ししたり、ハイハイしたり、高這いで歩いたり、自由にできますか?ということ。

いつの間にかしゃがんだりも出来なくて和式トイレ使えないとかよくある話です。

もっともっと快適な身体になるはずです。

それを教えてあげられるのが、理学療法士の醍醐味なんじゃないかなあ。

皆さんの身体はどうですか。快適ですか。

どっか一部だけ頑張ってませんか。

痛みがあるところは頑張れたところの結果です。

大丈夫。伸びしろです。

今日もありがとうございます。


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