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うつぬけにランニングした結果

今日はメンタル維持のために続けている運動とその効果、そして本で紹介されていることを書きます。 

うつ病への運動の効果は?

結論から申し上げると、「一定の効果はあったが、本質的な解決には至らなかった」です。

散歩の効果

「外に出て散歩でもしてください」と精神科医の方や産業医の人に伝えられたことがあります。

以下の効果が見込まれますね。

  • 朝日を浴びると落ち着く成分「セロトニン」が分泌される 

  • 一定リズムの運動を行うとセロトニンが出る 

  • 疲れるから夜眠りやすくなる

  • 今この瞬間に集中できる

なので私は休職中は朝8時半〜9時半に毎日散歩に行くようにしていました。 

結果として、そこまで散歩では効果は感じませんでした。

効果を感じられなかった原因

以下の通りです

  1. 全く「今」に集中できなかった 

  2. 散歩が楽しくない

  3. 休まっている気がしない

これらの要因は「頭の中で過去や将来のことをぐるぐる考えててただ歩いているだけ」でした。 

散歩がいくら効果あると言っても、多少は気持ちいい朝日を浴びれるからよかったくらいです。劇的に変化することはありませんでした。

ランニングの効果

ではランニングはどうでしょうか? 
ランニングもリズミカル運動であり、散歩と違って負荷を調整できます。 

結果をお伝えしますと、効果は結構ありました。 しかし本質的な解決には至りませんでした。

散歩と比較すると以下の通りです。

  • 強制的に走ることだけに思考を全集中させられる 

  • 身体が引き締まり、持久力も向上したことで自己肯定感が上がった

  • タイムがどんどん縮んで楽しくなった 

  • ランニング後は落ち着く時間ができた。

うつ病特有のネガティヴ思考のループから解放されます。さらに終わった後の爽快感もありました。

運動後に得られるものとは

散歩もランニングも共通していますが、「静寂や落ち着き、平穏」がもたらされます。

あえて運動という負荷を掛けることで、一時的に「戦闘モード」へ突入させます。
そして終わった後は「休息モード」になります。

このとき、人間には常に感性のバランスを保とうとする機能が備わっています。

ですので、「あえてストレスを与える」ことで「体内のバランス機能」を強制的に起動させ、「闘いの後の安堵感」をもたらされるのではないかと思います。

この機能はお風呂に入った時に体温が上がって下がるのと同じです。
お風呂に入り温まることで体温があがる。体内では平常に戻そうと下げる。
その際にリラックス効果がもたらされるのと同じではないでしょうか。

運動はやるならいつ?

うつ病や適応障害の方がやるなら、回復期がいいと思います。

「何をするにもしんどい!やだ!」という人は絶対にしてはいけないです。

むしろ悪化するだけなので。

毎日寝てて暇だなー、何かしたいなー。そんなことを思った日にやるのが良いかと思います。

とある本では、ランニングまでゴリゴリやらずとも、散歩をほんの少しするだけでも効果はあるとされています。

無理のない範囲で、回復期にフラーっと外に出てみる。それくらいがいいと思います。

運動はケースバイケース

やりすぎは禁物ですし、ご自身の体調に合わせてやりましょう。

私のように
「散歩つまらないけど治すためにはやらなきゃ!」
頭だけで考えて感情を無視してやるのは違います。

本質は、「自分がやってみたいと思うことにトライしてみる」ことだと思います。

何度も言いますが、無理しちゃあいけません。 

頭のネガティヴ思考のループから解き放たれ、楽しいと感じる手段は散歩に限らず幾つでもあるのですから。

ご自身に合った方法でゆっくりやっていきましょう。

参考文献

アンデシュ・ハンセン「ストレス脳」
アンデシュ・ハンセン「運動脳」
YouTubeちゃんねる「ほっしーのメンタルハックちゃんねる」動画より

次回執筆予定 

世界保健機関WHOが推奨するストレスマネジメントに効く療法「アクセプタンス&コミットメントセラピー」の実践とその効果について書こうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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