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「Niceであれ。」
映画・「アメリカンヒストリーX」を観た。
元・極度の白人至上主義の兄と、その兄に憧れた現・極度の白人至上主義の弟を通して、アメリカが抱える差別や貧困等、慢性的な問題を描いたのがこの作品。
改めて、嫉妬や憎しみや怒りは何も良いものは生まないと思った。
というか、嫉妬や憎しみや怒りはまた新たな嫉妬や憎しみや怒りを生むだけ。
こんな繰り返しほんと惨めで卑しくないか。
ただ、怒りに関しては、
目の前のことに一々怒るんじゃなくて、クソみたいな社会制度に怒って、
いずれ変えてやるって気概を持てば、怒りからは良いものが生まれるかもしれない。
ただ、そんな寛大な自制心を持てる人は少ないのが現状だ。
話を戻すけど、惨めで卑しい繰り返しをしても自分が疲れるだけ。
しかも、その原因が見た目や生まれた所だったりする。
見た目や生まれた所で人を判断して嫉妬し憎しみ差別する。
でも心底思うんだけど、見た目や生まれた所なんて全く関係なくないか?笑
自分にとってイイ奴だったらイイ奴なだけで、
イヤな奴だったらイヤな奴なだけだろ。
イイ奴、イヤな奴が見た目や生まれた所で決まるわけないだろ。笑
もし、イヤな奴に何かされても自分がやり返したりしたらダメだ。
それが憎しみが憎しみを生むことに繋がるからね。
そんな時は、「こいつは幼稚だな」と思えばいい。
幼稚なこいつにやり返すということは、
こいつと同じレベルの低い土俵に上がってしまうことになる。
そんな人間になりたくないと思うから、イヤな奴になにかされたってほっとけばいい。
絶対にやり返したらダメだ。
イイ奴、イヤな奴、って条件は人それぞれだけど、
この映画の黒人のラモントは最高にイイ奴だった。
白人至上主義のデレクに蔑んだ目で見られようとも、
最初から心を開いて接していたし、常に明るい。
デレクが刑務所でリンチされ白人にも黒人にも目をつけられ、殺される寸前までいっていたのに、
ラモントはいつもどおりデレクに接していたし、
周りから信頼されているラモントのお蔭でなんとか無事に出所できた。
差別や嫉妬憎しみが多く表現されて胸糞が悪く悲しくなる映画だったけど、
ラモントのお蔭で心が洗われたよね。笑
人生をより良く生きたいなら
イイ奴であること
はかなり重要な要素だと感じているし、
俺が見た中で、なにか結果を出し続けている人はイイ奴しかいないと思っている。
たぶん、イイ奴である重要性をわかっているんだろう。
実際、「GRIT 平凡でも一流になれる やり抜く力 」の著者であり、
アヒルのアフラックやトイザらス、ウェンディーズの広告を創りマーケティングで大成功しているリンダさんの話を聞いた時も、
最後にはこう言っていた。
「BE NICE!!」
これだけ事業で成功した人の、最後に伝えたかったことがBE NICE。
つまり、
イイ奴でいて。
といっていたことがかなり印象に残っている。
差別問題は俺みたいな日本人じゃ理解できないような、
慢性的で根深いものかもしれない。
だけど、嫉妬憎しみ怒りを受け止めれるラモントのような、
ナイスなイイ奴でありたい。
やっぱりイイ奴の方が人生上手くいくんだ。
「憎しみとは耐え難いほど重い荷物。怒りにまかせるには人生は短すぎる。我々は敵ではなく友人である。敵になるな。激情に溺れて、愛情の絆を断ち切るな。」
って劇中のセリフが最高だった。