「間接の努力を怠るな。」
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差別や憎しみについて知り、どんな時でも「イイ奴」でいることの大切さを知りたかったら読んでみて!
では、本題。
幸田露伴著・「努力論」を読んだ。
近代日本文学に多くの影響を与えた明治文学界の重鎮である著者が書いたこの本は、生きる上で「気」がどれほど大切なものかを知ることができる。
明治末〜大正初めのころ、多くの日本人は失業、貧困、失敗、挫折と苦しんでいた。
さらにさまざまな外的要因によって自分を不幸と思いこみ、悩み、苦しみ、憎しみ、嫉妬し、気が沈んでいた。
そんな多くの日本人を見かねて書かれたのがこの本。
著者はこの本を通して、気の持ちよう次第で人は明るくのびやかに生きられることを伝えたかったんだ。
言い換えればこの本は、「東洋の幸福論」・「100年前の自己啓発書」とも言える。
執筆理由を考えると、現代人こそ読んだほうが良いとわかるよね。笑
彼は、努力は二種類あるという。
一つは直接の努力で、もう一つは間接の努力だ。
もし結果がでないときは、このどちらかの努力を怠っているか、もしくは努力の方向が悪いかだという。
そして大抵皆んな直接の努力はできているんだけど、間接の努力を欠いている人が多いという。
じゃあ間接の努力とは何なのかといったら、準備のことだ。
これが何をするにも基礎となり、すべての源泉となるものだという。
つまり、基礎となりすべての源泉となるものの力を付けなければ、どんなに頑張っても結果は出ないよってことだ。
じゃあ、基礎となり源泉となる力とは具体的に何なのか?
これは俺の解釈だけど、それは読解力と継続力だ。
だってこの二つの力があれば、即効性はわからないし何でもじゃないけど、ある程度は上手くいくでしょ。
というかいくら「やり方」を学んでも、読解力と継続力がなきゃ上手くいかないでしょ。
この結果を出すためには何が必要なのか?
直接の努力をするには何をすればいいのか?
今の自分に足りないものは何なのか?
ここを冷静に読み解けて、継続ができるかが大事なんだよ。
たとえばボクシングで勝ちたかったら、身体を鍛えるだけじゃダメでしょ。
相手を研究し、弱点と強みを読み解く。
逆に自分のファイトスタイルも振り返り、弱点と強みを読み解く。
そして勝機を見出し、継続してトレーニングする。
これができなきゃ勝てないでしょ。
もちろん、この二つを鍛えようと思ったら大変だよ。一日やそこらで身につくものじゃないんだから。
しかも目に見えにくいから、つまらないと感じることは多いかもしれない。
でも、それが基礎だ。それがすべての源泉だ。
と書いてあったけどその通り。
地味でつまらないことをできないくせに、それをすっ飛ばして結果を求めたところで上手くいくわけないんだよ。
ブログの稼ぎ方、You Tubeの稼ぎ方、やりたいことの見つけ方といったような「やり方」は探せばいくらでも出てくる。
俺はこの「やり方」が間違っているとは思わないけど、これは直接の努力だ。
だからそもそも間接の努力をしなかったら、つまり基礎となり源泉となる力(読解力と継続力)が無かったら話にならないんだよね。