「デヴィッド・リンチのススメ。」
映画・「デヴィッド・リンチ:アートライフ」を観た。
この映画は、カルトの帝王とも呼ばれる映画界の奇才・デヴィット・リンチの過去や作品が生まれた背景をインタビューしたドキュメンタリー映画。
俺はデヴィット・リンチ作品を何個か観たことあるけど、世界観が独特すぎてまるで理解が出来なかったんだよね。笑
で、なんでこんな独特な作品を創れるのか?と疑問になったから本人のドキュメンタリー映画を観てみた。
正直、この映画を観て彼の背景を知れても作品への理解が深まったとは思えなかった。
ただ、リンチが創る映画が何であんなに独特なのか?と言えば単純に彼が独特な人間だからだとはわかった。
彼の作品は独特すぎて理解が出来ないところが多いんだけどだからこそ多くの人は見るべきだ。
なぜなら、彼の作品を観ることで理解できないものを理解しようという脳や態度が身につくからだ。
多くの人は、理解出来るものに対して安心するから理解出来るものに依存する。
でも、その依存は理解出来たという過去への依存だ。
じゃあ、理解出来るものに対して依存するとどうなるのか?
それは、好奇心が無くなってしまう。
そりゃそうでしょ。知ってるものは受け入れて、知らないものは排除するんだから。
依存は好奇心を無くす最大の原因なんだ。
じゃあ、好奇心が無くなるとどうなるのか?
それは、思考判断力が無くなり受動的な人間になってしまう。
依存していればいいやと思っているから、頭を使って思考判断すること無く依存しているものをただ受けていればいいんだからね。
他のものなんか・理解できないものなんかわざわざ取り入れる必要性が無いんだ。頭を使うのは大変だしね。
でも、何かに依存して好奇心が無くなり自分で考えることができない受け身な人間に何ができるだろうか?
何もできないだろう。
そんな人間が自分の人生を歩めるわけない。
書き出してみたらわかるけど、理解できるものに依存してる人間ってタダの奴隷でしょ。
奴隷で良いならそれでも構わないんだけど、奴隷がイヤだったらとにかく依存から脱しないといけない。
つまり、理解できるものに囲まれている世界から飛び出ないといけない。
意味がわからない・理解ができないものに触れ好奇心を滾らせること。
そうすることで自分で考えるようになり・主体的に動けるようになり自然と自分の人生になっていく。
そこでデヴィット・リンチ作品だ。
理解できるものに囲まれている世界から飛び出すためには最高のアイテムになる。
なぜなら上述しているように彼の作品は独特過ぎてほぼ理解ができないからだ。笑
恐らく、彼の作品を観たことがない人は
「理解ができないと言ってもそうでもないでしょ。」
と思うかもしれない。
でも、マジでほぼ理解できないから安心してほしい。
ストーリーがハッキリしているなと思ったのは「ワイルドアットハート」くらい。
彼の出世作で代表作である「イレイザーヘッド」なんかは終始意味不明。
そんな彼の作品を観ることで、理解できないものを理解しようと脳ミソが頑張ってくれる。
そして、あの作品は何を伝えたかったのか?考えるようになり好奇心が生まれるんだ。
さらに、デヴィット・リンチ作品は数々の賞を受賞しているんだ。
それはつまり、映画界からはシッカリ評価されているということ。
俺みたいな素人にはわからないけど、業界からは評価されているという事実も興味深いでしょ。
だから観るべき、理解しようと頑張るべきだ。