産後骨盤矯正をうけてよかったこと
産後骨盤矯正とオイルマッサージを何度かうけてひと段落した。
今まで、エステやマッサージは旅行先でついでにくらいしか受けたことがないし、それも単価がバカ安いものしかない。けがもしたことがないので接骨院整骨院の類も行ったことがない。
でも、出産で"こりゃどうにもならん、誰かの力を借りにゃぁ"と思った。
やっと普通っぽく歩けるようになっても長く歩けば恥骨痛になり、もともと悪かった姿勢は背中が丸まり肩が内側に入った状態で固まっていた。体をほぐそうとストレッチしようとするにも固まりすぎて肩が動かないストレッチできない。道を小走りで渡ろうとすれば、ギアから外れたようにスコンと、走れなかった。笑ってしまった。
このままでは抱っこも授乳もままならず、丸まった姿勢ではメンタルもやられっぱなしだと思った。メンタルを立て直すにはまず身体を立て直すのが手っ取り早い。
満を辞して徒歩1分のエステに駆け込んだ。(正確にはホットペーパービューティーした)
繰り返しになるが、この類のものにはまともに行ったことがないので半信半疑だった。
実際最初のうちはあまりにも身体の状態がひどすぎて施術後は催眠術かのように変化したし、筋肉痛のような疲れのようなものがどっと身体を巡り重たくなった。普通「えっ!からだがかるーい!」を想像するが、程遠かった。
毎回、課題を持ち帰った。施術では骨や筋肉をあるべき位置に整えてもらうが、長年の姿勢の癖で簡単に元の悪い方に戻ってしまう。毎日のホームケアが重要。施術時に張っていたところ、痛かったところを意識的に行う。一度に全体をやろうとするのではなく、木彫りの像を作るように目立つところをざっくり削っていき、だんだんと理想の形にしていく。全体をいきなりはじめても大変すぎて続かない。お風呂でここ、寝る前にこれとこれ、普段はこの姿勢を意識、くらいが限界だ。
それでも30年ほどノーメンテだった身体は面白いほど、肩が広がり、呼吸がしやすくなり、なにより不調に気がつきやすくなった。
毎日寝る前に身体をリセットする。
それでも自分で全部やろうとせず、専門家に頼ることは継続の上でとても大切なことだった。
まず自分は身体の硬い人間だと小学生のときから思っていたしそれでいて怪我することもなかったので、どこが突っ張っているのかどこに力が入っているのか意識することも変わるとも思っていなかった。身体の使い方を意識することはあっても、癖のある身体のうえに無理に姿勢や動きを築こうとするので歪になり、うまくいかない。変な癖が追加される。外から他人にみてもらいフィードバックされることで自分では気が付かなかったところを知ることができる。
次に、ホームケアを続けた先に自分で前と違うのはわかるが普通他の人はわからない。「あれ?前回よりここの張りなくなってるね、呼吸しやすくなったんじゃない?」なんて他の誰がわかってくれるだろう(笑) 変化をわかってもらえることはシンプルに嬉しい。手で触って張りがわかるのでホームケアをさぼったら言わずと知れてしまうので、それも継続の動機となる。
そして、友達にも会わない今の孤独な子育てや生活のなかで、自分自身に目を向けたり仕事の上でも美容師さんやエステティシャンの方とたわいもない話でも一対一で話をすることが心の癒しとなった。とてもありがたい贅沢な時間だ。
身体が資本、の意味を本当に理解することはできていないのかもしれないが、今まで放置していた自分の身体を愛でることは自分を大事にすることに直接つながっていくはず。
人生において『大切』にする優先順位を見失わずにいきたい。