経営目線の獲得は外部要因から事業を見ると言うことなのかもしれない
経営の視点に立って考えろと言われたり、聞いたりすることってありますよね?私も社会で生きていく中で何度か言われたことがあるような気がします。
ただ、そのたびに「その目線ってどうやって身につくんだろう?」と疑問に感じていました。もっと言えば、視座を上げろと求められることに対して、そもそも視座とは何なのかという疑問すらありました。
ただ最近、それがすっかり解消されるような出来事があったので、その辺りのことをつらつらと書いていきたいと思います。
経営者目線を持つために必要なこと
有名な経営者のように仕事ができ、社会に貢献できる人物になりたいと考える人は多いでしょう。しかし、私たちはなかなか経営者と同じ目線に立つことは難しいです。
サントリーの創業者、鳥井信治郎は「やってみなはれ。やらな、わかりまへんで」と言葉を残しています。他の多くの素晴らしい人たちも「まずはやってみよう」という言葉を残していますが、やり続けるだけで視座は上がらないですし、何をやり続けることが良いのかも分からないからです。
そんな中、ある人の話を聞いて非常に面白く、経営者目線に立つというのは、きっとこういうことだと感じたキッカケを掴んだ気がしてます。
それは何かと言うと、外部要因から会社や事業を見るという事です。経営環境において、または事業を進めていく上で、私たちが見える範囲の主観の世界では決して動いていないのは自明です。この視野を広げることが基本になると思うのですが、事業や経営をどの目線で見るかという観点が非常に重要ということですね。
視野を広げるためには、一般的なサラリーマンとして働いていると、どうしても内部環境から見て事業を考えがち。経営の視座に向かうほど誰かに教えられることではなく、自らの行動と学習から結果を示す必要があるからです。
自分の所属する組織から見える世界で与えられた成績をこなしていくことが求められるのが通常の業務だと思います。でも、経営の視座に立つためには、外部環境に目を向けることが必要。社会経済を俯瞰し、変化の中で独自の存在意義を実現するために何ができるかを考えることが経営者の視座だということなんだと今感じています。
知識の箱を準備する
じゃあ外部環境に目を向ければ視座が上がるんだ!という簡単な話じゃありません。経営の視座に立つことは難しいんです。
少し話は逸れますが、先日、ポッドキャストのNews connectで塩野誠さんが話していたことが非常に面白くて、何かを学習する際にはまず「知識を入れる箱を準備しておくべき」という話をされていました。ニュースや新聞を読んだときに、自分の頭の中でその物事がつながるかどうかは、自分自身が受け入れられる知識の箱があるかどうかにかかっているということです。
皆さんは、新聞を読んである事象を捉えた時、自分が想像できる範囲はどれくらいでしょうか?
多くの場合、物事がつながることは少ないのではないでしょうか。新聞に書かれている事象の事実を見たときに、「なぜ起こったのか?これから何が起こるのか?自分にとってそれは機会か脅威か?今から何をするべきか?」を考えるられると知識や外部要因を考えるには必要になりそうですが、その前提として知識の箱が無いと全く考えられないと思います。
例えば、気候変動の問題で考えてみると、気候変動による災害被害額は世界全体のGDPをすでに上回っていると言われていますよね。いくら稼いでも災害被害損害があるので、世界全体では損をしているんです。
でもこの事実を知らなければ、もしかしたらSDGsやESG経営などの単語が流行っているとしか捉えられないかもしれません。
他にも人口減少の問題でも、2030年には人手がすでに644万人不足すると言われています。具体的に数字などを知っておくと人口減少のニュースも捉え方が変わるはず。
外部要因を知り、理解し、いろんな事象に繋げるためにしっかりと知識の箱を作っておくことが必要なんですね。
ブロガーたちの言葉を思い出した
昔、ブロガーブームや外部発信が得意な人たちが「一日一ニュースを呟け!」と言っていたことを思い出します。自分なりの考えを述べ、それを外部に発信することで、SNSというプラットフォームの中で自分自身の存在感を出してフォロワーを大量に獲得できるという戦略を取ろうぜ!となっていましたよね。
これは、自分が目立ちたいという理由やブロガーとしての成功を掴むための方法論ですが、知識の箱作りには非常に最適な戦略なんじゃないかと今思えば感じます。
一日一つでも気になったニュースを取り上げ、それをアウトプットし発信することで、自分自身の知識の箱は無限に広がっていきますよね。集まってきた情報が連鎖を生み、さらなる発展につながりそうです。
知識の箱を作るために、一日一つSNSに呟いてみたり、自分のノートにメモを取ったり、ニュースや新聞などで外部環境を知る努力が出来れば、自然と知識の箱が作られていくはず。
まとめ
経営の視座に立つということは、外部環境から物事を捉えるということだと感じました。外部環境から物事を捉えるためには、知識の箱が必要であり、その知識の箱は日々の積み重ねで作られます。
ローマは一日にして成らず。
一日一つ、自分にできることを続けていくことで、経営者目線に近づくことが出来る、そんな気がした。
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