『GIVE & TAKE』情けは人のためならず
アダム グラント 著『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』を読みました。
この本の言いたいことは「情けは人のためならず」です。
見返りを求めずに他者に与えられる人。
人に与えることに対して「取引」を持ち込まず、返ってこなくてもいいですよという気持で与えられる人。
長期的に見ればそういう人が後々になって成功するということです。
まずは人に与えることを最優先に考え、ギブしましょうというのが著者の主張です。
本書では人間を3種類に分類しています。
ギバー(与える人)
テイカー(受けとる人)
マッチャー(バランスを取る人)
ギバーとは、他人に与える人のことです。
ただし見返りを一切求めずひたすらボランティア活動などに勤しむ人、というような極端な意味ではないです。
まず相手のことを考え、真っ先に相手に与える人のことを指します。
テイカー(受けとる人)はギバーの逆です。
人からもらうことを最優先に考える人のことです。
noteやブログを書くことはギブ(与える行為)なのか?
ブログを書いて、他者に情報を提供するという行為は果たして「ギブ」なのでしょうか?
これは「ギブ」の人もいれば、そうでない人もいます。
というのも、ギブかテイクかというのは、与えることを最優先に考えるか、自分が利益を得ることを最優先に考えるかで決まります。
一見ギブのように見えても、打算で動いていればテイクといえます。
結局のところ「本人の気持ち次第」みたいなところがあります。
私個人に関して言えば、おそらくテイカーです。
少なくともギバーではありません。
私がブログを書く目的は以下の通りです。
暇つぶし
文章力を鍛えたい
バズりたい(称賛が欲しい)
誰かの心を動かしたい(その方が面白いから)
こういった目的が前提にあって、その手段としてブログやnoteを書いています。
「誰かの役にたつ情報を提供したいから」とか「他者により良い価値を提供したいから」などといった崇高な目的ではありません。
とはいえ、誰の役にも立たず、面白くもない記事は読んでもらえません。
より多くの人に読まれ、ファンを獲得するためには、人の役に立ったり心に響く文章を書いた方が効率的です。
ブログを書くという行為は「投資」であると私は考えています。
「投資」というのは、将来の見返りを期待しているわけだから、考え方の根底はテイカーだと思うんですよね。
まあこのへんは人によって意見が分かれそうではあります。
文章を書くという行為が(自分にとって)何かの役に立つかもしれない。
将来自分がライターや作家になるかもしれないし、いざというとき文章でちょっとでも稼げるようになっておきたい。
だから私の行為はギブではないと思っています。
でも自分がテイカーであることを露骨に出すと嫌われます。
テイカーであることを隠す工夫も必要です(バラしちゃってますが)。
ここまで読んで私のことを「性格悪い」「こいつ仕事できなさそう」と思った方は鋭い。事実なのでその辺は深く突っ込まないでいただきたい(笑)
私のように、うだつのあがらないテイカーは、本書を読んで少しでもギバーを志すことが幸福へ近づく鍵となるのかもしれません。
理想はwin winの解決策を見つけられるギバー
テイカーは物事を勝ち負け、ゼロサムゲームで見ます。
相手を信用せず、交渉相手の利益を理解しません。
理想的なギバーは、自分自身の利益にも、相手の利益にも高い関心を示し、双方が得をする解決策を見つけます。
noteで有料記事を販売して高い売り上げを出している投稿者は、理想的なギバーと言えるでしょう。