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映画レビュー

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#映画レビュー

Shoplifters

Shoplifters

長いこと評判を耳にしていたけれども、なかなか手を出せずに出ていた「万引き家族」。
同作品を撮った是枝監督は、「そして父になる」を見てから何となく苦手になってしまっていた。
福山雅治演じる野々宮良多の家族の境遇が何となく私の家庭に似ていて、でも実際はあんなに素敵なお話にはなれないよなぁ、なんて少し卑屈な気持ちになってしまったのが正直なところ。
そんな訳で、気にながらも見れていなかった「万引き家族」だ

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A Rainy Day in New York

A Rainy Day in New York

ウディアレンの最新作。ニューヨーカーでお坊ちゃんの大学生ギャッツビーはガールフレンドのアシュリーが得たニューヨークでの大物映画監督への取材という好機に乗っかって、彼女にニューヨークを案内する週末の計画を立てる。
しかし、映画監督にアシュリーが気に入られた事をきっかけにデートの予定はどんどん狂いはじめていく。
待ちぼうけを喰らったギャッツビーは昔の恋人の妹チャンにたまたま再会し、一緒に美術館を散策す

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The Hudsucker Proxy

The Hudsucker Proxy

コーエン兄弟による5作目の作品。コメディーだ。
ある日好営業であったハッドサッカー社の社長が会議中に自らの命を絶ってしまう。
規約によって会社の株が市場に開放されることを恐れる重役たちは、自社株買いを行う為に株価を暴落させる策略に乗り出す。
ハッドサッカー社の郵便室に新たに雇われた愚鈍な青年を新社長に拵えることで、会社の信頼を落とす計画を立てるが…。

強烈すぎる世界観!
登場人物はヒステリックで

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The Lady Vanishes

The Lady Vanishes

これは現実的なサスペンスものなのだ。ファンタジーでもなく、SFでもなく、リアルな世界にきちんと根を下ろして描かれている。

でも、本当に?
ヒッチコックの映画は観る人を(というか私を)そんな不安に駆り立てる。これは現実なのか、夢なのか、幻想なのか、もしくはパラレルワールド?

彼女は汽車に乗っていた家庭教師のおばちゃんの存在を確信している。あの人は確実にいた。でも他の乗客はそんな人は初めからいなか

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Manhattan

Manhattan

マンハッタンはとにかくモノクロで映える。
特に夜景。普通の街だったら、「黒」にすべてがすっぽりと包まれて、街と空との区別がつかなくなる。全てが同一化してしまうのだ。そこにはただの「黒」がある。
でもマンハッタン。無数のライトが高いビルディングを縁取って、マンハッタンを暗闇から浮き上がらせる。きらきらに縁取られた幾つもの建物は、まるでクリスマスツリーの大バーゲンセールだ。特大サイズから、つつましい部

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Scarecrow

Scarecrow

女のわたしに、男の友情はわからない。
マックスとライオンの友情は、無骨で、荒削りで、男臭い。でも彼らの関係性は、女のわたしに羨ましいと思わせるある種の崇高さがある。

ライオンのひたむきで純粋な人間性は見ていてなかなかに可愛い。マックスがライオンに対してああも献身的になってしまうのも、「うんうん分かるよ」と頷きたくなる。

映画後半から彼らの関係性は「友情」という言葉では形容できないものに変貌して

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Never Let Me Go

Never Let Me Go

正直原作の良さの1ミリにも及んでいない気がするが、カズオ・イシグロの物哀しく、暗く、でもどこか郷愁を匂わす世界観はなかなかに再現できていたのではないかと思う。イギリスの曇天の様な、じっとりとしていて、陰鬱で、でも愛おしい空気感。

私達は自分の人生が自分のものである事に何も疑問を覚えずに生きている。何を食べ、何を聴き、どこに住み、誰を愛し、どうやって毎日を重ねるのか。
この映画の世界ほど究極的に、

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Gifted

Gifted

何故かは分からないけれど、昔から子供が主人公の映画が好きだ。ピーターパンの子どもたちの様に、あるいはホテルニューハンプシャーのジョンの様に、いつまでも私の心は大人になることを拒んでいるからなのかもしれない。

この映画の最大の魅力は、7歳の天才少女「メアリー」に詰まっている。

非凡なる数学の才能を生まれ持ったメアリーは、同年代の子らとつるむことを疎み、「年相応」に振る舞うことを拒む。
でもその一

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Little Shop of Horrors

Little Shop of Horrors

こんな花屋さんは嫌だけど、こんな街には住んでみたい。幾つになってもわくわくしてしまう世界がそこには広がっている。

ポップでレトロで、クリスマスのツリーの下みたいな彩りの街角に構える花屋さん。商売は繁盛せず頭を抱えていたところ、冴えないアルバイトの青年が持ち込んできた不思議な植物が、お店をたちまち大人気店にし、青年の叶わなそうだった恋も助けてしまう。でもこの植物、人喰いだった!!

アラン・メンケ

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Conversation Piece

Conversation Piece

生身の人間関係から距離を置き、絵画に描かれた人々に囲まれて過ごす孤独なおじいさん。
でもある日上階に家族が引っ越してき、物静かで平穏だったおじいさんの日々に終わりを告げる。

上階からは色々な音が聞こえてくる。
足音、笑い声、罵り合い、破壊音、大音量のミュージック。
鳴り止まない騒音はおじいさんに新たな隣人の存在を意識させ続ける。

この映画は、人の二面性、矛盾さをよく描いている様に思う。
おじい

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Once Upon a Time in Hollywood

Once Upon a Time in Hollywood

初めて見たのは、たしかアメリカの国内線の飛行機のなか。友人がまだ見れていないと言うので、早稲田松竹のリバイバル上映でもう一度見ることになった。

プロットの面白さは言うまでもない。凄惨な事件が実際にポランスキーの身に起こっていた(しかも現実はもっと救いようがない)と知って、この陰湿なインシデントをある意味コミカルに描いてしまうタランティーノに脱帽した。

この映画の魅力は何といっても世界観だと思う

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How Green Was My Valley

How Green Was My Valley

今では遠く失われてしまった古き良き家族の暖かみが映画を通して伝わってくる。

ウェールズの炭鉱町の大家族に生まれた少年ヒュー。肝っ玉母ちゃんと不器用ながら愛情深い父親、歳の離れた働き者の兄達に囲まれてすくすくと育っていく。

家族の中で唯一学校に行く事になったヒューには、家族の他の男達とは違う選択もあった。でも彼は、父さんや兄さん達の様に、炭鉱夫として働くことを選ぶ。

幼いときから父や兄の大きな

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Little Women

Little Women

アメリカでは確か12月25日のクリスマス公開だったはず。見ようと思いながらタイミングを逃してしまい、結果日本での公開を機に見ることになった。

この映画には余りにも沢山の事についてのメッセージがあり、鑑賞しながら頭がいっぱいになった。原作は19世紀に書かれたものなのに、21世紀を生きる私たちにこんなに痛いほど鋭く思いをぶつけてくる。

この時代を生きる女性の人生は、確かに今の女性の生き方は大きくか

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The Bookshop

The Bookshop

イギリスのある港町に住む未亡人のフローレンスは、念願の本屋さんを開く。小さいながらも暖かみのある本屋さんは、次第に町の人々で賑わいを見せるようになっていく。また、フローレンスは、人嫌いで滅多に家から出ない読書家の老人と本を通して交流を深めるようになる。
しかし、彼女をよく思わない町の有力夫人により、フローレンスの本屋経営を妨害する画策が動き出す。

田舎町の空気感を良いところも悪いところもひっくる

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