なぜ、小さな屋台を親子三代で守るのか?
イタリアに、100年以上続く、かき氷の屋台があります。
親子三代で引き継いでいる、小さな屋台です。
店舗のあるお店なら、
親子代々守り続けるのは普通のことですが、
失礼ながら屋台を守り続けていることに驚きです。
100年以上も続いているということは、
人気があり、店舗を構えることもできたはずです。
なぜ、小さな屋台を守っているのでしょうか。
これは私の推測でしかありませんが、商売の基本と、
忠実に向き合っているのではないかと思います。
お客さまに喜んでもらうために、何が必要かを考え、
不要なものを切り捨てた結果が屋台なのです。
店主の想いは、極論を言えば、店主にしかわかりません。
なので、人を雇うことはできません。
さらに、店主ひとりが
お客さまのためにできることは限られているので、
お店は小さくなくてはなりません。
また、本当に良いモノを提供するためには、
品数も最小限である必要があります。
手頃な価格で提供するためには、
無駄な経費を省く必要があるので、
店舗ではなく、屋台が良いのです。
これは、商売の究極だと思います。
お客さまと1対1のコミュニケーションを取りながら、
モノを販売することができるのですから。
こうした小さな商売を親子三代で続けているのは、
実に素晴らしいことです。
絶対に忘れてはいけない商売人魂だと思います。
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