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【マーケ基礎】出口にメッセージを掲示する。

お客さまがお店から出ようとしています。あなたは?

「ありがとうございました」
「また、お越しください」

普通は、そうですよね。
しかし、ここでもう一度、
お客さまをお店の中に引き戻す方法があります。

『本日は、○○がお安くなっております。
 ご覧になられましたか?』

と、声をかけるのではなく、
メッセージボードや紙に書いて、
出口付近に掲示しておきます。

つまり、出て行かれるお客さまの眼に飛び込むように、
貼るのです。

声をかけると、嫌がるお客さまもおり、
次回から来ていただけなくなるかもしれないので、
ボードや貼り紙なのです。

もちろん、このメッセージは、
特価品、新商品、お奨め品などを
あなたの言葉で語ってください。

お買い得品なのに、気づかなかったお客さまに、
教えてあげることで、注意喚起し、
興味を持っていただく方法です。

帰宅してから、売り出しだったことを知ると、
悔しい思いをします。
損をした気分にもなります。

“安い”“お得”“新しい”に、お客さまは敏感ですから。

では、なぜ、
このボードや貼り紙を入口や店内に掲示せず、
出口に掲示するのでしょうか。

お客さまは、買う予定のある商品のところへ、
まっすぐに向かう傾向があります。

「忘れないうちに…」「無くならないように…」
という意志が働き、そうなります。

商品を手にしたら、そこで初めて、
心理的余裕ができて、
他の売り場をまわることもあります。

ただ、目的買いで来店したお客さまは、
目的を達すると、すぐに帰ってしまう場合が多く、
なかなか他の商品をじっくり見ていただけません。

だから、入口や店内に貼っていても効果が無いのです。
まったく、眼に入っていないからです。

そこで、出口付近なのです。

買物を済ませた安堵感から、気持ちに余裕ができ、
まわりが見えるようになっています。

その瞬間が、出口付近です。

ここで、
『本日は、○○がお安くなっております。
 ご覧になられましたか?』

「えっ、そうだったの!」
と、気づかせます。

すると、
また店内に戻っていただける可能性が生まれます。

一度、試してみてください。

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佐藤きよあき
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