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マーケティング基礎講座

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#商売

【マーケ基礎】戦略的発想で、困難を打破せよ!

小さな事業所は、 『戦略』というモノの考え方をしていません。 社長のワンマンである場合が多く、 直感的、場当たり的な経営を続け、 『戦略』などという言葉を バカにしていることさえあります。 経験上の“勘”で経営しているので、 旨くいっている時は、 自分には才能があると鼻高々ですが、 旨くいかなくなると、 どう対処していいのかがわからなくなり、 やがて倒産となります。 戦略的発想を持っていれば、 旨くいかせるための方法を 考えることができるだけではなく、 旨くいかなくなっ

【マーケ基礎】本物のプロは、“基礎練習”を欠かさない。

この厳しい時代に、独立・開業して、 商売を成功させることができる人は、 千人にひとり、万人にひとり。 なのに、次から次へと新規参入者は増えています。 余程自信のある人か、と思いきや、 非常に安易な気持ちで始める人がほとんどです。 食べることが好きだから、と飲食店を始める人。 ファッションが好きだから、 とアパレルショップを開業する人。 儲かりそうだから……。 流行っているから……。 ファンが多いから……。 そんな甘い世界ではないことは、 なんとなく感じていながらも、

【マーケ基礎】最高のおもてなしは、『笑顔』。

お客さまへの最高のおもてなしは、 なんといっても『笑顔』です。 笑顔でお迎えし、笑顔で接客。 笑顔でお見送りすることです。 笑顔に包まれたお客さまは、自然と笑顔になり、 そこには、お客さまと店員との親密な関係が築かれます。 すると、お客さまの来店頻度も高まり、 購入単価も上がり、売り上げが上昇していくのです。 どんな戦略より、どんな戦術より大切な、 この笑顔をあなたは忘れていませんか? リクルートの旅行雑誌「じゃらん」が行なった 宿泊旅行調査によると、 私の地元は、

【マーケ基礎】遠いお店のマネをしろ!

人マネでは、ウマくいっても所詮2番手。 誰もマネできないオリジナリティを 作らなければいけません。 ……と、コンサルタントは言うかもしれませんが、 そんな簡単にオリジナリティが作れるはずはありません。 できるのなら、誰も悩むことはありませんよね。 確かに理想ではありますが、そこに辿り着くまでには、 さまざまなモノを見て、聞いて、一度はマネをして、 実験&検証を繰り返さなければいけません。 その結果、“たまたま”見つけ出すことができるのです。 ほとんど偶然です。 奇跡

【マーケ基礎】「感動探し」をお手伝いしろ!

少し前のデータですが、 「感動探し」という市場規模が5兆円あると言います。 何のことかと言うと…… 「感動に関するアンケート」 という非常に興味深い調査を行なったところ、 「1ヵ月に1度以上感動しましたか?」 という問いに対し、 10〜20代の約50%、50〜60代の約30%の人が、 “イエス”と答えています。 つまり、逆から見ると、 若い世代の2人に1人は 「1ヵ月に1度も感動していない」ということになり、 50〜60代の3人に2人は 「1ヵ月に1度も感動していない」

【マーケ基礎】ES(従業員満足)を見直せ!

CS(Customer Satisfaction)は、 あなたもよくご存じのはず。 お客さま第一、すべてはお客さまのために、 という顧客満足の考え方です。 これはとても重要なことですが、 そのためには、やるべきことがたくさんあります。 店舗、品揃え、サービスなどで、 どれだけお客さまに満足していただけるかを、 じっくり考える必要があります。 これらは、“いまさら”と思われることですが、 大多数の店主が忘れていることがあります。 「従業員」。 従業員教育も含まれます

【マーケ基礎】心を動かす表現テクニック。

「甘みたっぷり。朝採れ大根」 「サラダにすれば、果実のような甘さがお口いっぱいに。  太陽降り注ぐ山下さんちの農園で、  今朝収穫した、ピチピチ大根」 どちらが美味しそうでしょうか? 長ったらしい説明ですが、 後者の方が買いたくなりますよね。 健康に育てられた、 甘い新鮮な大根だということが伝わるからです。 このように、同じ「美味しい大根」でも、 売りの言葉によって、印象も違い、 売り上げを大きく左右します。 良い商品を扱っている自負があるなら、 もっと表現テクニ

【マーケ基礎】まいど、おおきに!

『まいど、おおきに!』 関西弁であるこの言葉には、深い意味があります。 初めてのお客さまにはもちろん、 2度、3度来ていただいただけの お客さまには使えない言葉です。 何年も通っていただき、顔馴染みで親しくなり、 仲の良い友だちのような関係になって、 初めて使える言葉なのです。 『まいど』は、「いつも、いつも」 『おおきに!』は、「ありがとうございます」 を、気楽な言葉に置き換えたものです。 長年のおつき合いがあるからこそ、 感謝の気持ちと挨拶がわりの言葉として、使

【マーケ基礎】“宝探し”を楽しんでもらう。

埋蔵金、沈没船、金鉱。 これらは、 古くから男性を熱くさせている“宝探し”ですが、 実は女性も宝探しが好きなのです。 バーゲン会場を見ればわかります。 開場と同時に走り出し、 血相を変えて、なり振り構わず、商品の奪い合いです。 男性から見ると、興ざめする光景ですが、 女性は楽しくて仕方ないのです。 新年の福袋など、 地方からわざわざ東京に出かける女性もたくさんいます。 それほど、“宝探し”が好きなのです。 そんな魅力的な“宝探し”を 個人商店にも活かせないものでし

【マーケ基礎】フランチャイズは、立地で決まる。

私が観察しているお店があります。 フランチャイズの「たこ焼き屋」さんです。 経営しているのは、魚の卸し会社。 たこを扱っているからたこ焼き屋、 なのかどうかはわかりませんが、流行っていません。 魚の方で儲かっているので、 なんとか潰れないでいるようですが、時間の問題です。 味が悪いわけではありません。 フランチャイズですから、 ある程度の味は確保されています。 では、なぜ流行らないのでしょう。 オープン当初は、新しモノ好きの人たちによって、 多少賑わっていましたが

【マーケ基礎】あなたのお店は、何を売っている?

あなたのお店の前を、通行人として歩きながら、 お店を見てください。 何を売っているお店か、わかりますか? 近づけばわかる? 30m離れたところから見たら、どうですか? もし、わからなければ、 それが集客できない原因かもしれません。 通り掛かりの人が、 何を売っているのかわからないようなお店に、 入ると思いますか? 思いませんよね。 「地域の人は、みんな知っているよ」 「チラシを打っているから、わかるさ」 本当に、そうですか? 売れないお店を見ていると、 “

【マーケ基礎】ミシュランに選ばれる危険。

レストランを星の数で格付けするガイドブック 「ミシュランガイド」。 覆面調査員が、一般客の中に紛れて、 お店を評価し、星をつけます。 1つ星:そのカテゴリーで特においしい料理 2つ星:遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理 3つ星:そのために旅行する価値がある卓越した料理 この3つで評価、もしくは星無しが決定します。 優れたお店として、ガイドブックに掲載されるので、 宣伝効果は図り知れないものがあります。 店主としては、嬉しさのあまり、 興奮気味ではないでしょ

【マーケ基礎】遊び人は、商売上手。

あなたは、遊んでいますか? 「そんな時間無いよ。  めいっぱい働いて、やっと食える状態なのに」 だから、儲からないのです。 遊ぶというのは、 別に「呑む・打つ・買う」のことを 言っているのではありません。 外に出かけよう、ということです。 ずっとお店にいて、終わったら、疲れて寝るだけ。 そんな商売、楽しいですか。 そんな人生、満足していますか。 「仕方ないだろ。生きていかなくちゃいけないんだから」 と、叱られそうですね。 しかし、生きていくだけなら、勤めた方が

【マーケ基礎】ニーズを探す商売・ウォンツを創る商売。

経済紙を読んでいる時、 あるタイトルが目に留まりました。 登山者の健康守る「雲上の診療所」。 長野県と岐阜県をまたぐ槍ヶ岳には、 中高年の登山者が続々とやって来ます。 最近のブームもあり、 登山に慣れていない人たちが多く来ることで、 問題も起こっています。 山頂近くにある槍ヶ岳山荘内には、 東京慈恵会医科大学槍ヶ岳診療所があります。 1950年に登山者の安全のために開設。 登山中の事故や高山病に対処しています。 特に怖いのが、高山病。 慣れない人は、自分のペースが