【日常エッセイ】どうしても浜辺美波にはなれないが 浜辺美波も私になれない

《どうしても浜辺美波にはなれないが
　浜辺美波も私になれない》

私が考えた短歌である。
最近この言葉をモットーに生きている。

私は昔から
“自分よりすごいもの”に触れたとき、
自分が積み重ねてきたものを
「えいやっ」と全部捨ててやめてしまう。

自分より人の企画が評価されれば
考えるのをやめたくなったし、
自分には思いつかない言葉を紡ぐ人がいれば
もう文章を書く気をなくしていた。

でも思った。
私はこの人たちみたいに凄くはなれないけど、
この人たちも私の思考に届くことはない。
下手は下手なりにアイデンティティを持っても良い。

そう、誰もが憧れる浜辺美波には
どうやったってなれないけど、
浜辺美波もどうやったって
私にはなれないのだ。

そう考えたらいくらか前を向ける気がした。

つい後ろ向きな思考になりそうなとき、
みなさんもぜひ頭のなかで
この一首を詠ってみてはいかがでしょうか。