【最初のアポイント】初めて会う人へのアプローチ方法、手紙・メールの作法
相手に”歓迎されている”と思って接するのが◎
会ったこともない著名人に、講演の依頼をする。
自社商品を取り扱ってもらうよう、飛び込みで営業をする。など、初対面の相手に依頼をするときは、誰でも緊張します。しかし、声が震えるほどに緊張しても、あまりよい結果は出ません。
こういうときは、「相手は自分のことを歓迎してくれている」と思って話すのがポイントです。「相手も、私と仕事をすることによって、きっと利点があるはずだ」、と<WIN×WIN>を前提に依頼するのです。
といっても、傲慢な態度で接するのは違いますよ。
「誠意をもって熱心に話せば、相手は自分の良い所を評価してくれるだろう」とポジティブな気持ちで接したあとは、最終的な判断は相手におまかせするのです。
反対に、「相手は自分の欠点を指摘してくるだろう」とネガティブに考えると、自分自身に引け目を感じ、自信を持って接することができなくなります。
「相手は不信に思うかも」「失礼なことを言ったらどうしよう……」、などとビクビクしていたら、緊張してヘンなことをしゃべってしまうことも。
ポジティブな気持ちで接することは、人前でスピーチをしたり、プレゼンテーションをする際にも応用できる方法です。ぜひ実践してみてください。
「経営の神様」と言われる松下幸之助氏は、著書でこんなことをおっしゃっています。
”いいかげんな仕事をやって、いいかげんにすごすことも、時には見のがされてすぎてしまうこともある。つまりひろい世間には、それだけの包容力があるというわけだが、しかしこれになれて世間をあまく見、馬鹿にしたならば、やがては目明きの面にゆきあたって、身のしまるようなきびしい思いをしなければならなくなる。
また、いい考えを持ち、真剣な努力を重ねても、なかなかにこれが世間に認められないときがある。そんなときには、ともすると世間が冷たく感じられ、自分は孤独だと考え、希望を失いがちとなる。だが悲観することはない。/『道をひらく』(PHP研究所)より”
世間というものは、厳しくもあり、暖かくもある。
だから、「世間に対してはいつも謙虚さを忘れず、あなたをきちんと評価してくれない人もいるかもしれないが、きちんと見てくれている人だっている。また希望を失わず、着実に自分の道を歩むように」とおっしゃっているのです。
相手がどんな人であれ、こちらは誠意を持ってできる限りのことをやるしかないのです。アポイントの前から、いろいろ悪いことを考えても仕方ありません。ポジティブな気持ちで臨みましょう。
頼む理由も、ポジティブに
ポジティブな考え方を意識すると、アプローチの仕方も変わってきます。行列のできる人気ラーメン店に、店の味と名前を売りにしたカップラーメンを作らせて欲しい、と交渉に訪れた食品メーカーの営業マンの気持ちになって考えてみてください。
A:「うちは小さい会社ですが、その分、細やかに対応できるので、大手には真似のできない、こだわりの味を追求することができます」
B:「うちみたいな小さい会社から商品を出させてもらおうなんて、申し訳ないのですが、よろしくお願いします」
Aは、会社が小さい分、細かい対応ができる、という長所に注目しています。<WIN>を提示しているので、相手も興味を持つでしょう。
Bは、「申し訳ない」と思っている時点で<LOSE>です。それなら頼まない方がいい、と相手も不安に思い、OKを出すはずがないですよね。
頼む前に、氏素性を名乗るのは大原則
どこの誰だかわからない人から、頼みごとをされて、引き受ける人はまずいません。相手を信用できないからです。
初対面の相手に、自己紹介をするのはコミュニケーションの基本。自分はどんな会社のどういう人間で、何の仕事をしているのか、どれだけ実績があるかなど、具体的に伝えましょう。
社名一つで信用される場合もあるかもしれませんが、そうでない場合は、自社の有力商品の名前や売り上げなどの数字を交えて、より具体的な実績を伝えて相手を安心させることが大切です。
自分が相手だったら、どういうことを聞きたいか、何を聞けば安心するか、相手の立場で考えれば、言うべきことはおのずと出てくるはずです。
そうすれば、間違っても、「一度でいいので、私と会ってくれませんか?」などと、スパムメールのような怪しい頼み方はしないはずです。
頼み方・断り方のポイント
・大勢の前で話すときも、「私の話をみんなよろこんで聞いてくれるはずだ」「私はきっと相手の役に立つ話をしている」と、ポジティブに考えると緊張せずにうまく話せます。
⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで
⏬人材教育家、マナー講師。井垣利英(いがきとしえ)【私の仕事】プロとして大切なこと
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