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暇は貴重。好奇心ドリブンで生きると自分の輪郭が明確になる。

僕は暇だ。
無職だから。
労働時間が空に浮いているのだ。

僕は気がついた。
無職の僕は頼りない。見栄もない。
余計な誇りも、驕りもない。
肩書のない僕はとても僕なのだ。
のびのびしている。
いってらっしゃいと家族を送り出し、
9時から15時半まで、僕は暇なのだ。

無職の僕が上記の時間で何をしているか記録しよう。

  1. 筋トレ:気が向いた時だけ。身体的コンプレックスを一つでも減らそう。

  2. ヨガでしごかれる:女王様に会いに行くためにやっている

  3. 知らない材料でお料理:外国の食材を勘で購入し、毎回困る

  4. 読んだことのない本を読む:尊敬する人や好きな人の好きをインポートするため。今日もニーチェに苦しめられている

  5. 聞いたことのない音楽を聞く:自分の好きが広がる感じがいい。今日は安藤裕子の『のうぜんかつら』を聞いた。

  6. エロティックだと思うものの写真を撮る:自分がいつ官能を受信しているのか少しわかってきた

  7. 友人や知り合いと酒をしこたま飲む:やっぱり酒はいい。飛ぶ感覚がある。

  8. 友人とワインを飲んで話す:ワインは穏やかに酔う。相変わらず味はわからず。きっとこのままわからないと思う。

  9. 家族と遊ぶ:尊い時間。向かい合って話す。向かい合って時間を過ごす。ふざける。

  10. 裸で過ごす:サテンのベッドで、ひとり裸で過ごす。属性をすべて脱いで、「僕もしくは私」になる。

  11. ポップコーンを作る:裸で作る。熱したフライパンに油と種を入れる。爆ぜる瞬間を見守る。蓋を取るのを早まると、素肌が危険にさらされる。

  12. デジタルデトックス:局地的に実施。継続中。

  13. 好きな時に眠る:眠くなったら眠る。

  14. 生き物について調べる:いま好きなのは、ダニ、カメレオン、とかげ

今まで、仕事のためにインプットをしてきた。
プロジェクトに必要な知識を詰め、市場のトレンドにアンテナを張り。
今は違う。
何の役に立つかわからないことを、自分の気の向いたときにしている。
怠惰で、優雅で。
僕は有閑無職階級。

そして今僕は、生きてきた中で最も
自分というものを受容している。
クズで純粋で、ずるくて優しい。
怠惰で勤勉で、冷徹でどこまでも優しいのが
僕なのだ。

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