見出し画像

勉強のやる気がでないときは?

コロナ禍が収まりつつある。

塾に来ているうちの生徒も、学校がはじまったと言っていた。

マスクをしなくてもいい生活は、もうすぐかもしれない。


さて、先日ペガサスハイドの動画にハマった話をしたが、最近はまた、面白いおっさんにはまっている。

おっさんといってもまだ37歳らしい。いつも帽子をかぶって動画を配信しているYouTuberだ。

名前は、さいとうなおき。プロのイラストレーターだ。

この時代、パソコンで絵を描くのが主流である。彼もパソコンを使ってイラストを描いている。

動画内で、スラスラとパソコンを巧みに操り、レイヤーを切り替え、きれいで芸術的な絵を描く彼は、本当にすごいと思う。


そして彼は、非常に魅力的だ。


前回、仕事  = 技術 + ”個性” × ”好き” という話をしたが、この人はプロであり、イラストレーターという仕事を、今まさにやっているわけだから、描くのが好きなんだろうし、技術もものすごい。惹かれるのも当然だ。

そこでふと、そんな彼の、どこが一番すごいかと考える。


そうしてたどり着いた自分なりの答えは、「イマジネーション」である。


彼の技術もさることながら、彼の妄想力もすごいのだ。

妄想力と聞くと、「あーだ、こーだ、と想像をふくらませる」と解釈してしまうかもしれないが、彼の妄想はそういうことではないように思われる。

彼がライブ配信でやっている「きまぐれ添削」で、視聴者から送られてきたイラストを手直しするのだが、そのとき彼は、手直ししているキャラクターにすさまじく感情移入するのだ。

おそらく彼は、物語をイラストから読み取る力に長けており、さらにそこから先の物語を組み立てる力を持っている。

そうして頭の中に描いた物語を、時間を止めた一枚の絵として仕上げるのだ。物語をぎゅっと凝縮した、厚くて濃いイラストを生み出すのだ。

おそらく彼は、ものすごい集中力を駆使して妄想しているのだろう。

そしてなにより、そんな集中してイラストを描いている彼は、いつでも活き活きしているのだ。

「好きで好きで描いてます。やってます。」というのが伝わってくる。


彼はなぜ芸術という厳しい世界でこうも魅力的なのか。

その答えは彼が動画のなかで語っていた。


”やる気”を失わないようにして、好きという気持ちを持続させているのだ。


好きなことをやるには、やる気が必要だ。

やる気がない状態だと、好きなことでも続けられない。


では、やる気を持続させるにはどうしたらいいのか。

彼はこう教えてくれた。

①小さな成功体験を積み重ねること。小さくても、成功したことが自信に繋がり、自分に自信が持てる人は、やる気を維持できる。

②褒め言葉を素直に受け取ること。「いやいや、自分なんて……」と謙遜するのではなく、素直に「ありがとう」と褒め言葉を受け止めることで、人は、次もまた褒めてもらえるように頑張れる。


つまり、自分が何かを好きで居続けるには、やる気の持続が必要なのだ。


仕事  = 技術 + ”個性” × ”好き”^”やる気”


やる気が上がれば、好きって気持ちがぐっと高まる。

それだけ仕事がうまくいく。魅力的になれる。

彼は、自分なりにやる気をコントロールしているからこそ、いつでも”やる気”があり、活き活きと”好き”なことができるのだと思う。


ちなみに、彼はこんなことも言っていた。

「誰かから褒められたときにもらった”やる気”を糧にして、自分は今よりもさらに素晴らしいものを生み出すのだ。」


……そうか。

「先生のおかげで、テストの点数あがったよ。」「合格できた!ありがと、先生!」「先生って、やっぱすごいね!」と言った生徒はもういないのに、そんな過去の言葉1つ1つを嬉しく思い、自分は次の年も、次の生徒のために、よりよい授業を目指していくのは、そういうことか。

やる気が出るのは、そういうことか。

だから、この仕事が好きで、だからこの仕事を続けるのか。


そうしたら、ずっとずっと、魅力的な自分でいられるかな。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?