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稼ぐフリーランスほど仕事は一日2時間なわけ

こんにちは、イデトモタカ(@idetomotaka)です。

フリーランスって、自由そうだけど、実際は一日中仕事してるよね。定時がある会社員の方がオンオフを切り替えられてラク。楽しそうにも見えるけど、時給にしたらアルバイトと大差ないんじゃ……。

朝起きて、コーヒーを淹れながら iPad でメールやニュースを読んで、ずっと Mac をかたかたやっている。家にいるのが飽きたら、スターバックスに行って、Mac をかたかたやっている。

業種にもよりますが、フリーランスに対するそのイメージは、あながち間違っていなかったりもします。でも、ぼくの知っている「稼ぐフリーランス」は、仕事は一日2時間しかしていません。ぼく自身もそうです。

「それはもうフリーランスとして成功したからでしょ」

と思われるかもしれません、が、逆です。フリーランスの仕事は一日2〜3時間にしないとまずいのです。ここがなかなか理解されていません。

 ■5秒で読みたい人向け(まとめ)

・フリーランスの「仕事」は一日2時間
・「仕事」とは「請求書を出せる」活動
・間接業務をどれだけやったかは関係ない
・一日の活動を3色に色分けする
・2時間で「仕事」をしたら残りはスキルアップ時間
・駆け出しの頃はとにかく「仕事」をつくる
・「仕事」につながる行動を KPI にする

■それは“仕事”じゃない

この記事では狭義として「仕事」を「経済活動」と捉えることにします。だとすると、フリーランスにおける「仕事」とは、ただ単にアウトプットを意味するわけではありません。

請求書を発行できるアウトプットだけが「仕事」です。

それ以外の活動。メールに返事をするだの、見積書を送るだの、企画書をつくるだの、打ち合わせをするだの、領収書を整理するだのは、あくまでも「仕事」を円滑にするためのメンテナンス業務であり、間接業務であり、本質的には「仕事」ではありません。

何時間メールを返そうが、企画を練ろうが、打ち合わせを重ねようが、請求書を出せなければ、「稼ぐ」ことはなにもしていないのと同じです。狩猟時代でいえば、結局獲物はなにも持って帰っていないのです。

■時間を3つに色分けする

フリーランスとしてまだ白帯だった頃、ぼくは毎日の活動を3種類に色分けして管理していました。

(青)インプット
(緑)マネジメント
(赤)アウトプット

一日の各時間を大雑把でいいので色を塗っていきます。資料の整理やスケジュールの確認/管理をしていた時間は「マネジメント」で「緑」。

業務の幅を広げたり、質を高めるために勉強していた時間は「インプット」で「青」。

具体的に納品物を制作していた時間はアウトプットで「赤」色に。

そうすると、朝から晩まで(もしくは夕方から朝まで)真っ赤ということなんて、基本的にはありません(納品前にそういうこともあっても、平常運転ではありません)。

■“忙しい”ことに安心するのは最悪

会社という場所は基本的にチーム活動です。フリーランスほど明確に給料と業務結果が紐付いていません。大半は間接部門で間接業務をこなし、役職者になるとマネジメントが主要業務です。

そういった働き方に慣れた人がフリーランスに転向すると、真面目に長時間「仕事をしている(つもりだ)けど稼げない」状態に陥りがちです。

けれど原因は明白で、10時間やっていようが、12時間やっていようが、「請求書を発行できること」をやっていないのです。

忙しいと安心して、暇だと不安になる人がいますが、フリーランスにとってそんなことはどうでも良いのです。重要なのは、今日(今月)請求書を出せたかどうか。その枚数や金額に、安心したり不安になったりしなければいけません。

■“仕事”の時間をいかに生み出すか

先に紹介した、時間の色分けをするとなにがいいのかと言えば、全体の最適なバランスが見えてくることです。

「仕事」がひっきりなしに入ってきて、毎日それをこなしては請求書を送るだけ……という状態にすでにあるのであれば別ですが、もし「忙しくはしているけど、請求書は出せてない」のであれば、大問題。

フリーランスにおいては特に、「仕事」をするためにインプットとメンテナンスが存在します。そして肝心の「仕事」そのものは、一日に2時間もすれば十分に食べていける設計であることが理想です。

なぜかといえば、フリーランスは積極的にインプット(勉強)を蓄積していき、創造できる付加価値を高めていかなければ、いつまでもラットレースを降りれないからです。

「仕事」は大切ですが、人生には他にもたくさんの大切なものがたくさんあります。それらを無視せず大切にするには、成長しつづけるしかありません。だから「仕事」ばかりしているのも駄目なのです。

補足:満足に食べれていて、好きで(貢献や役割として)仕事をたくさん(2時間以上)しているのは、何の問題もありませんし、素敵なことです。

■駆け出しの頃にやるべきことは

フリーランスとして独立したはいいけど、まだ満足に「仕事」がない。そういう場合には、なにをすれば「(請求書を出せる)仕事」につながるか、という行動を探していき、それを KPI にします(ひたすら繰り返す)。

間違っても「忙しいから大丈夫」と思わないことです。むしろ「仕事」をしていないのに忙しいのは最悪です。思いつくことはみんなやって、「仕事」をつくっていかねばなりません。

そして「仕事」については、一日2時間もやれば十分に食べていけるようにビジネスをデザインしましょう。まだできないのなら、勉強をして付加価値を高めて、それができるように目指します。

打ち合わせも、メールの返信も、資料づくりも、それらがなければ「仕事」につながらないかもしれませんが、それらは「(まだ)仕事ではない」ことは、常に意識しておいていいと思います。

■まとめ

・フリーランスの「仕事」は一日2時間
・「仕事」とは「請求書を出せる」活動
・間接業務をどれだけやったかは関係ない
・一日の活動を3色に色分けする
・2時間で「仕事」をしたら残りはスキルアップ時間
・駆け出しの頃はとにかく「仕事」をつくる
・「仕事」につながる行動を KPI にする

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。また書きます。
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フリーランスは「人脈」が重要だと思っている(勘違いしている)人は、こちらの記事も参考になると思います。

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