上位・最上位高校受験の常識~国語(小説)編~「記述の書き方」
はじめに
高校受験において、全受験生を苦しめる「国語の記述問題」。
毎回書く内容は違うし、なかなか点は取れないしで、悩んでいる人も多いと思います。今回は、そんな記述問題がちょっと楽になるような「記述の解き方」を解説していこうと思います。
小説文
まず押さえるべき小説文の基本は、
の流れです。
言動理由記述
言動理由記述の問題は、上の表の「言動」を主題にしています。したがってこの場合、そこに至る前の「心情」を書く必要があります
例)「〇〇で主人公が泣いた理由は何故ですか?」
→「△△のため、主人公は悲しい気持ちになったから。」
この心情を読み取るためには、元の文に注目します。
多くの場合、傍線部中にある言動には「間接心情」が含まれている場合が多いです。(ない場合はその周辺を探してみてください)
<間接心情→直接心情の例>
眉をひそめた → 不思議
眉間にシワを寄せた → 怒り
涙を流した → 悲しみ
ガッツポーズをした → 嬉しさ
このような表現を見つけ、心情を読み取ります。
この心情が答えの核心となります。
しかし、心情を書くだけじゃ不完全です。
心情には必ずその対象があります。
「〇〇な気持ちになった」ではなく、「△△に対して〇〇な気持ちになった」と書くほうが、より具体的ですね。
つまり、最低限必要な要素は、
心情+その対象
になります。
さて、ようやく回答の基礎ができました。
しかし、多くの場合これだけじゃ回答欄は埋まりません。
記述問題の回答は、八割以上が必須です。
ここからは、追加する要素としての例を挙げていきます。
1.出来事を書く
最初に挙げた表を思い出してください。心情の前には出来事がありましたね?その心情になった理由、すなわち出来事を付け足して、文字数を稼ぎます。
回答の例 「〇〇が起こり、△△に対して□□と思ったから。」
2.修飾語を足す
文字通り、修飾語を足します。例えば、心情の前に「とても」とか、「ひどく」とかをつけます。
回答の例 「〇〇に対して、ひどく△△な気持ちを抱いたから。」
心情理由記述
心情理由記述は、上の表の「心情」を主題にしています。つまり、先ほどと同様にその一つ前の「出来事」を回答する必要があります。
よって、答えの核心は出来事となります。
しかし、これだけでは字数が物足りないので、要素を追加していきます。
1.解釈を加える
同じ出来事が起こっても、人によってその解釈は異なります。そこで、出来事の解釈を回答に含めることによって、より具体的な回答にすることができます。
回答の例 「〇〇が起こり、△△と考えたから。」
2.前提条件を示す
その出来事が起こった状況、どのような流れでそうなったのか、などの情報を加えることで字数を増やします。
回答の例 「〇〇なのに、△△が起こったから。」
まとめ
小説文の記述の基本は
です。
この流れを意識して、回答を組んでいきましょう。
また、回答がなかなか思いつかなくても、本文に書いてあることを適当に書くだけでも良いので、何かしら回答を書き切ることを大切にしてください。白紙のままはできる限り避けましょう。少しでも部分点を貰えるように、〇の回答ではなく△の回答を目指しましょう。
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