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【自社PR】大切なのはわかるけど、何から取り組めばいいのかわからない方への処方箋
最近、僕がやっている公式LINEから同じようなご質問が数名の方から届いたので、今日のnoteでは、「自社PRが大切なのはわかるけど、何から始めればいいのかわからない」という方のための基本的なアドバイスを書きたいと思います。
(0)前提となる考え方
「企業は社会の公器である」とは、パナソニックの創業者である松下幸之助が説いた言葉で、企業には社会に対する責任があるという意味です。
この言葉には、次のような意味が含まれています。
企業は社会が求める仕事を担い、社会の必要を埋める役割がある
企業は人材、資金、土地、物資などの経営資源を社会から預かっているため、それらを最大限に活かして社会に貢献する必要がある
企業は業種や規模にかかわらず、どんな企業も「おおやけのもの」という意識を持つべきである
「おいおい、それはキレイごとでしょ?会社を存続させるためには売上げが大事に決まってるじゃないの・・」
そうですよね。
僕も商売をしていますので、仰りたいことはよくわかります。
でも売上げのことを考えるのは、もう少し後にしてください。
最後まで読んでいただけば、PRが売上げにどう貢献してくれるのかがわかります。
なので、まずこの視点に基づいて、以下の文章を読み進めていきましょう。
(1)社会に提供するものを決める
まずやるべきことを説明します。
企業にとってのPR活動は、一言で言うなら「(生活者やメディアの)応援者を増やす活動」「社会に必要とされる企業になるための活動」であると言えます。
では、あなたの会社はその人たちや社会のために何が提供できますか?
何をもって、応援される存在、必要とされる存在になりますか?
売り上げはその結果付いてくるもの。まずは視野を広く持って、少し俯瞰的に、自分たちは何をもって社会に貢献していくのか?と考えることで、PRに必要な「公益性」や「社会性」が意識しやすくなります。
(2)誰に、何を伝えるべきかを決める
「自分たちが提供するもの」が決まったら、次はもう少し目線を下げて、自社PRで伝えるべき内容を決めましょう。
どんな人に、どんなことが伝わったらあなたの会社の応援者が増えますか?社会から必要とされる会社に近づきますか?
このときのポイントは、あなたの会社や自分たちの強みを活かすことです。
すでにお客様がいるのなら、他の会社ではなくてあなたの会社を選んだ理由を聞いてみましょう。
自分たちにとっての強みは当たり前のことであることが多く、自分たちでは気づけない場合が多くあります。僕の経験からも、お客様などの第三者の評価から、思いもしなかったあなたの会社の強みに気づけることも少なくありません。
(3)情報発信ツールを決める
「誰に、何を伝えるのか」が決まったら、いよいよ情報発信ツールを決めるステップです。おすすめはプレスリリースとSNSでの発信です。
なぜなら、プレスリリースはメディアに情報を届けるものだし、SNSは生活者に直接情報を届けるもので、それぞれ役割が違うからです。
SNSはあなたの会社の商材やサービスと、それぞれのSNSのユーザー属性との相性で、どのプラットフォームを使うかを決めると良いと思います。
中小企業や個人事業の規模であれば、リソースも限られると思いますので、プレスリリース制作やSNS運用で信頼できる外部パートナーを活用するのも一つだと思います。
餅は餅屋。社内運用の流れが確立するまで、経験豊富で実績のあるプロの方に伴走してもらうというのも効率的だと思います。
(4)発信しながら反応を観察し、改善を繰り返す
情報が発信できるようになれば、何らかのフィードバックが返ってきます。
まず世の中に必要とされる情報を発信してみて、メディアや生活者の方の反応をしっかりと観察しましょう。
情報を受け取る相手の方が望んていることは何か。どうすればそれに一歩でも近づくことができるのか。
その観察や分析の中で気づいたことを細かくチューニングしながら、発信を繰り返し、より望まれる発信へと情報の精度を上げていきましょう。
僕はよく自分のセミナーで「PRは逆算で考える」という話をするのですが、上のフローを見ていただければ、「なぜPRは逆算で考えないといけないのか」がおわかりいただけるのではないかと思います。
本質的にPRとは、自己中心的利他(※)に基づいた活動だからです。他者や社会への貢献という視点が起点にならないと「なんだ、それは自己都合じゃん・・」となってスルーされてしまう。
※自己中心的利他とは、自分の好きなことをやりながら、それが世の中に価値をもたらしていくという考え方や生き方のこと。誰かの利他につながれば、結果的に「信用」が増えていく。
PRとは「私たちは何をもって社会に貢献していくのか」を言語化し、社会に約束することであり、その約束を果たすためのさまざまな活動をコツコツ継続しつづけることです。その中でたまに一発花火のようにバズを起こすこともありますが、それが目的ではありません。
いたって人間らしい、利他的な姿勢に人は共感し、応援してくれるようになります。まさに企業は社会の公器です。その結果としてあなたの会社の共感者や応援者が増え、信用が積み上がり、あなたの事業を継続・成長させるに十分な売上をもたらしてくれる。これまでの僕の経験上、それは間違いありません。
※一人で広報をされている方、具体的な自社に合ったアドバイスが欲しい方は、ぜひ公式LINEをお友だち登録してくださいね。PRのことに関して気軽にご質問・ご相談いただけますので。
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岡山耕二郎 プロフィール
主な登壇実績(プレスリリース・PRセミナー)
毎日放送 様
朝日新聞大阪本社 様
J-FEC(日本電子商取引事業振興財団)様
EBS(一般社団法人イーコマース事業協会)様
どっとこむおおいた(大分県のEC団体)様
大阪産業創造館 様
東大阪市文化創造館 様
Twitter Japan 株式会社(ディスカッションのパネラーとして)
・日経クロストレンドで弊社のPR事業の取り組みをご紹介いただいたことがきっかけとなり、年商2兆円を超える一部上場企業の方に、弊社のPR・マーケティングについてヒアリングを受ける。
・PRTIMES「プレスリリースアワード2022」でプレスリリース制作をさせていただいたクライアント2社が受賞(エントリー総数1,412件・受賞社10社のうち2社)。
主なメディア紹介実績(TVのみ、一部抜粋)
・関西テレビ「よーいドン!」(お笑い芸人の銀シャリ様が来社され、弊社の商品や取り組みについて25分ほどご紹介いただきました)
・関西テレビ「報道ランナー」(商品紹介。弊社に中継車が入り10分ほど中継いただきました)
・TBS「ラヴィット!」(MCの川島明さん直々に、弊社の商品をご紹介いただきました)
・フジテレビ「めざましテレビ」
・読売テレビ「かんさい情報ネットten..」
・TBSテレビ「Nスタ」
・TBSテレビ「サンデージャポン」
・TBSテレビ「アッコにおまかせ!」
・読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」
・朝日放送「おはよう朝日です」 等
日経クロストレンド、中小企業向けメディア「ツギノジダイ」、中小企業向け経営誌「理念と経営」などで弊社のPRの取り組みが紹介されました。
・日経クロストレンド、朝日新聞「ツギノジダイ」、中小企業向け経営誌「理念と経営」2023年12月号などで、弊社のPRの取り組みをご紹介いただきました。
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00653/00003/
https://smbiz.asahi.com/article/14628486
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