【社会科】日本国憲法の前文をじっくり読んでみる。
どうも。いかたこです。
中学校で社会科の教員をしています。
noteでは、授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。
今回のテーマは、日本国憲法の前文です。
日本国憲法(以下、憲法)の前文とは、条文の前にある文章のことで、国家が掲げる理想や憲法の基本原則についてまとめたものです。
参議院憲法審査会の日本国憲法に関する調査報告書でも、
と記されています。
「国民に分かりやすく説明」してくれているのであれば、授業で使わない手はありません!
うーん、本当に分かりやすいのかな・・・?
でも、憲法の大切な要素がつまっていることは確かなので、前文を読み解くことで憲法への理解を深められると思います。
今回は、憲法前文を協力しながら読み解くための授業のタネです。
よろしければ、最後までご覧ください。
目標
憲法前文を読み解くことで、憲法への理解を深める。
読み解き方
では、どのようにして憲法前文を読み解いていくのか?
憲法を読む際に意識してほしいことが、憲法の基本原則です。
憲法には、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義の3つの基本原則があります。そして、3つ全ての内容が憲法前文にまとめられています。
なので今回は、3つの基本原則についての記述を探しながら、憲法前文を読んでいきましょう。
憲法前文
この中から、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義についての記述を探していきます。
例えば
3つの基本原則について書かれている箇所です。小学館HugKumから引用しています。
・基本的人権の尊重
「わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し」
・国民主権
「ここに主権が国民に存することを宣言し」
・平和主義
「再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」
「日本国民は、恒久の平和を念願し」
この他にも、探してみればもっと見つかるかもしれません。
生徒たちも「この部分はどうだろう?」とたくさん考えてくれました。
まとめ
憲法といえば、どうしても堅苦しいイメージがあります。
ですが、今回のように目標を決めて、グループなど複数人で検討しながら読み進めれば、楽しみながら憲法への理解を深めることができると思います。
また憲法前文には、3つの基本原則の内容以外にも、代表民主制や国際協調についての記述もあります。
時間があれば、これらについての記述も探してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も授業のタネを発信していきます。
お楽しみに。
(参考資料)
参議院憲法審査会 日本国憲法に関する調査報告書 平成17年4月
https://www.kenpoushinsa.sangiin.go.jp/kenpou/houkokusyo/pdf/honhoukoku.pdf(最終閲覧日2023年6月10日)
小学館 HugKum
日本国憲法の前文にある三つの基本原則とは? 憲法の前文の役割も解説【親子で学ぶ現代社会】
https://hugkum.sho.jp/300077(最終閲覧日2023年6月10日)
NHK みんなとわたしの憲法 憲法全文
https://www3.nhk.or.jp/news/special/minnanokenpou/about/005.html(最終閲覧日2023年6月10日)