「とりあえず使ってみる」から始める
こんにちは、オミクロン株が流行し公立学校では毎日対応に追われているようです。学級閉鎖はもちろん学校閉鎖の懸念も出てきました。
狭い空間に大人数が入り長時間過ごす、感染力が強いウィルスには対抗策は少ないでしょう。
そんな中でもGIGAスクールで一人一台端末の恩恵があり、自宅にいながらオンライン授業が受けれれる。子供たちにとってはある種イベント的なことでしょう。
ひっ迫している大人たちとは対象的ですが。
「使っている人」との格差が出てきている
子供たちが休み始め比例してオンライン授業が増えています。サービス利用しているプラットフォームによってツールは異なりますが、基本的には誰にでも使えるUIになっています。
ですがこの必要な時に使えない人たちがいることも事実です。
それは「使っていない」人たちです。
私の体感では相対的に年配で低学年の教員の活用頻度が低いです。
理由は様々ですが、以下の内容があげられます。
といった感じでしょうか、きっと多くの教員が思っていることだと思います。
そう年配教員で小学校1・2年生のスキル差がでてきています。
スタンダードを設ける
私が今フォーカスしている支援内容はICTスキルの底上げです。「年配教員の低学年クラス」と「若い教員の高学年クラス」のICTスキルとの差は顕著に出ています。
いわゆるデジタルネイティブ世代は当たり前のように使いこなしますが、お互いの時間がなく、コミュニケーションも少なく年配教員はどんどん取り残されていくでしょう。
市場原理が働く環境ならそのような人たちは循環が起きて淘汰されますが、公教育にはありません。
取り残される方を一人でも少なくするために、スタンダード(スキル基準)を設け底上げする必要があるでしょう。
これは低学年の学びに直結すること、子供たちは教員を選べない。教員ガチャ的な感じです。
最初に教えるのは大変ですが、教えてしまえば子供は乾いたスポンジのように吸収します。
そして少しずつ積み上げれば3年生ぐらいなったらかなり使え、教員の業務改善にも寄与してくれるでしょう。
教育は短期的なものではないはず、中長期的な投資でパフォーマンスが出てくることを再認識する必要があります。
ある程度のスキル基準を設けて底上げすることは大切です。
「とりあえず使ってみる」は高いハードル
この思考を持っていても行動に起こす人は少ないでしょう。組織内では常に教務や校務に追われ、さらに同調圧力なども存在して動きを鈍らせます。
これを解決するために私たちICT支援員がいる。
以前の記事でもお伝えしましたが支援員に求められるものは「コミュニケーション能力」と「問題解決能力」です。
「人と人」や「人と環境」の間に入り、知識やスキルを持って調整をしていく。
単なる「PCいじりが得意な人」だけではないんです、ICT支援員って。「とりあえず使ってみる」を定着させるために私は歩き続けます。
では、また次回。