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読書感想文「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む」

こんにちは。アイシーティーリンク 櫻井と申します。
始めに言っておきます、今日こそ文字ばかりの記事ですよ!

関東より西、みなさんは台風10号の影響は無かったでしょうか?
みなさまに被害がないことを祈ります。

さて、現在私は帰省中でして、田舎だとやることは家事くらい。
外も上記に記載した通り連日の雨。
なので、また本読んでました。

今回読んだのは「本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む」です。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10084142.html

ビジネス書でもなんでも無ぇッ!!

Webライターを生業としている2名が登場人物なのですが、そのうち1名は生まれてこの方32年間、国語の授業を除いて本を読んだことがないとのこと(いろいろすげぇな
そんな人が本を読んだらどうなるんだろう?という企画で、もう片方のWebライターが本を勧めて読ませてみて、そのときの様子を事細かにまとめた本です。

通して読んで、読み手側と書き手側の各々の感想があります。

まず読み手側。
本を読むとき、書き手が1行1行に込めた意味を深く感じ取って読んだことってないなと痛感しました。
緻密に計算された文章を1行1行、自分の感性で読み取っていくこの本の登場人物に「へぇ」「おぉ」「なるほど」と思うところが多々ありました。

わたしゃ読み手になると、集中力が特に無くて(泣)
受信したビジネスメールの内容も中途半端に読み取ることもしばしば。
なので、「いや、だからそうメールに書きましたって(苦笑)」、と送信者に言われることもしばしば、スイマセン

また、残100ページを切ると「早く読み終わらせるため内容<スピードで読むクセ」まであるとんでもない集中力欠陥。
残100ページと言ったら、起承転結の「転・結」くらいで一番面白いところなのかもしれないですが、昔読んだ本の中盤以降の失速感でがっかりしたのが起因してそうです。
なので、内容以前に1行1行の思惑を読み取ることも疎かにします、えぇ、ホントに。

そして書き手側。
我々が書き手になるケースはやっぱりビジネスメールを書くとき。
この表現は適切かな?相手に不快感を与えないかな?⇒しゃべり言葉、ナメた表現は使っていないかな?とか
長さは適切かな?⇒読んでて疲れない?結局何が言いたいメールか、とか

…いろいろ考えて書いているつもりですが、この本で改めて感じたのは、作家はページの構成、文字数、ページ送りで如何に読んでもらおうと計算して書いていること。これはやっぱりすごいと思いました。

そういった、自分の書き手、読み手の両方の立場から見直しさせてくれるヒントをくれた本でした。

全体を通した感想は上記の通りですが、この本の中に出てきた言葉で心に残ったことを書きます。

「弱音を吐くと、それを1番近くで聞いているのは自分の耳なんだから、自分にそんな言葉を聞かせるな」

ここ読んだとき、「ハッ!」としました。すごい!とさえ思いました。
どんなに対話してても、自分の口から出た言葉を一番近くで聞いているのは「自分の耳」なんだと。

だから、もしかするとだれかを応援しているときも、それって自分自身を応援していることになるのかな、だから前向きな言葉が相手にも、自分にも大事なんだ、ということなのかなと考えさせられました。

昔、口が1つ、耳が2つの意味はなぜかという内容が何かの本だったかなぁ、あったんですが、話すより聞くのが大事だから耳が二つあると聞いたことがあります。
ちなみに、良いことも悪いことも「吐」いていいけど、そこから少しずつマイナスな悪いことを取っ払っていく(言わなくなっていく)といずれ「叶」になる、と言ったのはゴルゴ松本。これも上手い!

「1があった」

はてさて、なんのこっちゃ?

「0」か「1」かで全然違う、これは、意思が有るか無いかを0と1で表していました。
何かの「したい」「なりたい」「やってみたい」と思う意思が「1」
何も思わない、言うなら無関心が「0」
この「1」があるだけでとても大きなこと、という内容でした。

子供のころは目に映る、手に触るものすべてが興味の対象でした、大人はそれがなくなっていく(年を取るほど時間が早くなる原因はコレらしいっす

帰省して甥っ子と遊びましたが、もう目を離すとすぐぶっ飛んでいく。
すぐに「これ何ー?これなにー?What is this!?」のオンパレード。
ちっちゃな怪獣。

ボケの一因も新しいことを取り入れないこと、なんて言いますもんね。

ホント、年を食う度にどんどん新しいことしなくなる自分にびっくり。まずは「1」を見つけよう…。

当初、新幹線移動中と自宅の暇つぶし程度に読もうとしか思ってなかった本ですが、まさかここまで書き手、読み手としての立ち位置と、言葉の重みを考えさせられるとは思いもせず、今回のブログネタにしました。

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