飲食業の店舗運営は、マーケティングとマネジメントそのもの。(人事採用担当:三島)
イコン株式会社 採用広報担当です!
今回は、イコンの新卒採用活動を指揮する三島にインタビューをしました。三島のイコンとの出会い、そして、どうしてイコンが「ビジネスパーソンとしての成長」にこだわり、人の育成に力を入れるのか、その理由を探ってきました。
未経験で畑違い。心の支えは、佐野との信頼だった。
生まれも育ちも京都で、京都の大学に進学をしました。大学2回生の時、ある事情で大学を中退することとなり、当時20歳くらいで就職をすることになりました。その際、現在のイコンの代表取締役である佐野がいた精肉卸の会社の広告部門に入社をしたのがきっかけです。
はい、そうなりますね。佐野がイコンとして独立する時に、一緒についていく形でイコンに入社することになりましたので、もう十数年来の長さですね。
そうです。やることが180度変わりましたね(笑)。ショッピングセンターの中にあるランチ業態の店長として赴任し、そこからイコンのオリジナルブランドの店舗も含め、様々な店舗の店長や新規店舗の立ち上げを任されてきました。当時は「社会人とはこんなもんやろ」と思っていたので、何にも疑問にも思わなかったのですが、今だったら広告の仕事をやろうとしてた中で、飲食業の仕事で全くの畑違い。正直、会社を辞めることも考えたかもしれませんね(笑)。
いまとなって思い返してみると、「佐野がやってることだから」という安心感がありましたし、「ここで成長できる」という信頼感のようなものが、少なからずあったと思いますね。この環境を乗り越えれば、次のステージのあるだろうと。
「社会人として能力を上げていくことが成長」ということを本当にいろんな場で伝えてもらっていました。そして、「将来、こういう風に会社を大きくしていきたい」など、佐野自身がやりたいことをいつも発信してもらえてたので、当然のように「私もそこに行くものだ」「会社もそこに行き着くものだ」と思って働いていました。だから佐野が思い描いている将来像を私自身もイメージでき、そこに対して疑問に思ったり、間違っていると思うことがなかったと思います。
そうですよね。佐野は、かれこれ20数年間、いちばん最後に誰か帰るまでずっと会社にいます。 なんだったら、最寄りの駅まで送ってってくれるぐらいなんですよね(笑)。 当時は、どうせ帰っても晩御飯もないからと言って、「一緒にご飯でも行こうか」と連れて行ってもらって、缶ビールと共に一緒に晩ご飯を食べる。そう言ったことを普通にやってくれてました。
当時、それを当たり前のように感じていたんですけど、他の人たちに話を聞いても、「そんな社長なかなかいないよ」と言われるので、そこで「普通じゃないんだなって」気づかされました。良い意味で(笑)。ある意味、とても恵まれてると思ったんです。こうやって社長と未来を語りながら、コミュニケーションを密に取ってもらって、一人の人として向き合ってもらい、ものすごく時間も割いてもらったと思います。今でも冗談半分で、「三島君には、2,500万円くらいはおごってるんちゃうか」言われますね(笑)。
『一緒に立ち上げた』なんて思ったことはないです。未経験でなにもできなかったので。ただ、ラッキーだと思ったのは、学生時代の仲間たちが社会人1年目で周囲の人間関係など含めて落ち込んでる時に、私はすぐ隣で、経営者の仕事を見ることができていたということなんですね。そして、その中で自分が何を期待されていて、どのような動きをすべきかを日々のコミュニケーションの中で、自分から考えていくことができたこと。
今では、イコンも社員規模が大きくなって、佐野との距離も少し遠くなってしまいましたが、自分に期待されていることを考え続けることは、とても大切なことです。
ビジネスパーソンとして成長すること。
佐野もよく話していますが、「社会人としての価値を上げていく働き方」をしないといけないと思うんです。とりわけ、飲食業は、良くも悪くも内側にこもりがちになってしまうので、その場所でしか通用できないような人材になってしまうことがよくあると思うんですよ。それはもったいないことです。
専門的な知識や調理の技術を身につけたいという欲求は良いのですが、それだけではなく、違う職場環境になった時でも大きなことを任せてもらえるような人材になってもらいたいですね。専門的な調理技術を学べる会社はイコンの他にもたくさんあるわけですから。
調理などの技術は当然大切です。でも、その技術の先に、お客様や仲間が「どう笑顔になっているか?」がなければ、ただの専門的な技術に終わってしまいます。「ビジネスパーソンとして成長する」ためには、独りよがりの技術ではダメで、「いかに自分以外の誰かの笑顔を追及できるか?」がイコンの大切な考え方だと感じています。
例えば、マーケティング。マーケティングとは、お客様が「どういう物を求めているか」「どういう時間を過ごしたいか」の声から始まっており、その声を拾い上げて、商品の企画や開発をし、最適な形でお客様に届ける。この一連の流れがマーケティングなのに、多くの飲食店の現場で働いてる方々は、マーケティングをしている感覚がないと思うんですよ。本部の担当者が、一人でマーケティングをしている感じで、現場の人たちには、その意図も伝えられずにオペレーションを回しているだけで、それだと、マーケティングはほとんど学べないと思うんですよね。
イコンでは「魅力会議」という会議があります。ブランドをお客様に伝えていくために、「どのような店舗オペレーションが必要か」「どのような商品が必要か」などをブランドの責任者と店長だけではなく、現場のスタッフも含めて、いろんなことを言い合うんですね。「この料理を作ったら、テーブルでどういう会話が生まれるのか」ということまでを考えて、商品を生み出していく。こだわりの食材を「どのように持っていき、お伝えすれば、お客様に私たちの考えていることが伝わるのか」、そういったことを大事にしているんです。
現場のリアルな肌感で、お客様が求めているものは何か、机上では汲み取れませんので。しっかりと吸い上げて形にしていく、この魅力会議は数年前からやっています。
マーケティング発想の“仕掛け“にこそ、面白さがある。
はい。全ての実践の場所は、現場にしかありません。「お客様に喜んでもらうために、このようなトークを組んでみたけど、あまり良い反応ではなかった。今度はどう改善しようか」など、現場では、思っている以上にマーケティングを意識するシーンは多いですからね。
また、店舗では、アルバイトの方を含めて20〜30名が一緒にチームを組むわけですので、マネジメント能力も大切になってきます。いろんな思いを持っている人たちでも、私たちが大切にしているブランドを語り、いかに巻き込んで経営参画をしてもらうかは、とても大切にしています。たとえアルバイトスタッフであっても、オペレーションだけではなく、視点や視座を高め、成長していくことが本人たちにとっても、お客様にとってもハッピーなことだと考えています。
僕もマイナス印象からスタートでしたからね(笑)。でも、いま思うのは、飲食業だからといって、お客様の接客をしている瞬間だけを見て、お客様の喜びを体現しているように捉えてしまうのは、もったいないと思いますね。それ、アルバイトでも出来る仕事やん、と。
実は、一般的にみなさんが見えているのは、私たちがアルバイトの方でも出来るように、しっかりとオペレーションを作り上げた結果、目の前の接客で行われていることが切り取られているだけであって、その背景には先程お話ししたような、もっといろんな「仕掛け」があるんですよ。そこを見ずして敬遠するのはもったいないし、逆に面白いと思ってもらえるポイントではないかなと思いますね。
そうですね。自分たちの狙いがしっかりと明確で、それがお客様にもダイレクトに伝わっているのが見えている時は、ブランドや店舗も元気ですね。私たちは、商品の企画から製造、販売までを一貫して取り組めるオリジナルブランドを持っています。だからこそ、マーケティング力や企画力、仮説検証力などが必要だと思いますし、それが出来る環境にあるんだと思いますよ。
私たちが目指してるのは、一人のスーパースターだけではなく、仕組みによって多くのお客様に喜んでもらえる方法を見つけて喜んでもらうことが大切だと思っています。個人のセンスだけだと、満足をさせられる人数は、限られてしまうと思うんですよ。私たちはチームで、いかにお客様に喜んでもらえるかを大切にしていますし、その反応もダイレクトに分かります。上手くいったことは継続し、上手くいかなかったことは本を読んだりして、新たな知識を吸収して改善を繰り返し、仕事と自分を重ね合わせて可能性を広げて欲しいと思いますね。
イコン株式会社とは?
京都市に本社を構え、近畿・東海エリアを中心にオリジナルブランドの飲食店・テイクアウト・デリバリー・物品の通信販売などを手掛ける、「”食事”で人の幸せ」を追求するフードサービス事業を展開しています。
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