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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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#編集者

太陽は笑っている/一日一微発見475

引っ越しの時に、自分の本を久しぶりに開いたら、20数年前の同じ日に書いた文章だった。 編集…

200

編集とアーカイブと本棚のこと アジア・アート・アーカイブにて/一日一微発見468

編集とアーカイブのことについて考えている。 このあいだ香港に行った時に「アジア・アート・…

100〜
割引あり

編集者の修業時代の話 雑誌『匙』について/一日一微発見425

昨夜は嵐のように強風が吹いた。今年一番の寒波で日本中が冬や冷え込みに襲われているようだ。…

100〜
割引あり

逸脱する編集08 ジャン=リュック・ゴダール/一日一微発見423

ジャン=リュック・ゴダールよ永遠に。2022年に91歳で、ある意味で彼らしい安楽死を選んだ。 20…

100〜
割引あり

進化する編集③インタビューにおける「速さ」「深さ」「オープンネス」の技法について…

編集をしていて思うのだが、「同一性」(これとあれは似ている)というアナロジーのはたらきを使…

100〜
割引あり

「流動体」としてのアートをキュレーションする。NEOTOKYOZINEの新作/一日一微発見409

コンテンポラリーアートの醍醐味は、それが既成の定義やジャンル分けや、解釈や文脈から「逸脱…

100〜
割引あり

逸脱する編集06 ダイアナ・ヴリーランド/一日一微発見408

美は異端であり、平均的なものではあり得ない。 編集は話せばわかるものではなく、反対されても毅然とやる仕事だ。 雑誌編集者ダイアナ・ヴリーランドは、ハッキリそうは言っていないかもしれないが、僕は彼女からそう学んだ。 あえて全男性編集者を敵に回すのを承知で言うが、やはり僕は、ヴリーランドと言う女王編集者について行きたい。 彼女は、「ハーパーズ バザー」のファッション編集者、そしてそのあとライバル誌「ヴォーグ」誌の​​編集長になり、そして、その後メトロポリタン美術館の特別顧問とし

¥100〜
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逸脱する編集04 ロベール・デルピール/一日一微発見365

「逸脱する編集」の4回目では、このシリーズで初めて「編集者」をとりあげたい。ロベール・デ…

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シュールなキュレーションの誘惑(カカオの記憶、あるいはカカオが見せた夢)/一日一微…

不思議な御縁で、神戸にあるフェリシモチョコレートミュージアムのキュレーションを担当するこ…

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junaidaの絵には魔法がある/一日一微発見351

junaidaに最初に逢った頃から、彼の絵には特別な魔法があるな、と思っていた。その頃、多くの…

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この場で考え、即行すること(ヴェニスで考えていること)/一日一微発見336

よく「計画がない」と怒られたりする。まぁ、計画はないことはないし、極論すればずっと考えて…

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ゴダールよ永遠に(チューリヒの宿にて書く)/一日一微発見335

小鳥たちが小さな庭で騒いでいる。 ここはヒッピーぽいオープンな飲みの場所で、僕ら(僕と妻)…

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『植物の生の哲学』を読んで考えたこと/一日一微発見263

確実に僕らの世界は、AIとの「共存」へと進んでいく。もうそれは不可逆だ。 つくづくそう思う…

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フィクションの効用の季節がやってきた/一日一微発見184

僕は毎年末、奈良の神社や寺を巡礼し、行きつけの呑み屋で早い時間からのむ。 身も心もきれいさっぱり清浄化されて、そして酔うことができるは、小さな極楽境である。 したたか呑んだ後、小さな商店街を歩いてホテルに戻るのだが、一軒の古書店があって、いつも寄って1冊2冊と買ってしまう。別に予定も期待もないのに。今年はベルトランとランボーとロートレアモンの翻訳が1冊になった立派な本を見つけた。驚いたことに200円だった。 ここでランボーに出会うとはこれいかに、て

¥150