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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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#思考法

小林秀雄対談集『直観を磨くもの』を、再読しなが考える/一日一微発見446

橋本治は信頼・共感できる「物書き」の一人であった。彼の美術論『ひらがな日本美術史』は、コ…

100〜
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編集者の修業時代の話 雑誌『匙』について/一日一微発見425

昨夜は嵐のように強風が吹いた。今年一番の寒波で日本中が冬や冷え込みに襲われているようだ。…

100〜
割引あり

旅の終わりに思うこと(次なる始まり)/一日一微発見383

今、マドリッドから飛行機にのってきて、ドバイでトランジットへ。今は、夜中の12時35分ぐらい…

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逸脱する編集③レイ&チャールズ・イームズ/一日一微発見358

逸脱の編集の3回目はレイ(1912-88) &チャールズ・イームズ(1907-78)を取り上げる。 彼らは…

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逸脱する編集①ブライアン・イーノのジェネレイティブ/一日一微発見364

僕は編集とはマーケティング的に「同質性」の価値を生み出すものではなく、「差異」や「逸脱」…

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この場で考え、即行すること(ヴェニスで考えていること)/一日一微発見336

よく「計画がない」と怒られたりする。まぁ、計画はないことはないし、極論すればずっと考えて…

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SF小説『三体』の「想像力」について/一日一微発見276

2022年の正月は、5巻から成るSF巨編『三体』を読み終えることができた。これで新年がやっと始まった感じがする。 昨年からの、大きな宿題の1つを遂行することができた気持ちだ。 と同時に、素晴らしい小説がそうであるように、読了した時に、この現実世界が、そのまま同じであるにもかかわらず、異なって見えるようになるという体験を味あわせてくれたことも報告しておきたい。 今目の前に見えている光景は、何ら変わっていないようでいて、しかしすっかり意味が変わってしまっている。

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京都のお寺で宗教とアートについて考えた/一日一微発見270

宗教とは不思議なものだ。 どの宗教も中心には「信」と「救済」があるだろう。 なぜなら人生と…

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なぜアーティストたちは沖縄に惹かれるのか/一日一微発見269

多くのクリエーションに関わる人にとって沖縄は特別な場所である。 古くは岡本太郎の写真とフ…

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『植物の生の哲学』を読んで考えたこと/一日一微発見263

確実に僕らの世界は、AIとの「共存」へと進んでいく。もうそれは不可逆だ。 つくづくそう思う…

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銀座のことはみんな仲條さんに教わった/一日一微発見259

「仲條さんは親分だったな」と僕がつぶやいたら、林修三が「いや、親方だよ」と言った。名言で…

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アートを生む京都という場所について/一日一微発見258

コロナが引き金になっているのか、京都に転居してきた友人が何人もいるのを見ていると、奇妙な…

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5000日をどう生きるか(ケビン・ケリーの新著)/一日一微発見256

ケビン・ケリーの大切な教えは「テクノロジーの声に耳を傾けること」だ。 僕は彼には会った事…

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『銀河ヒッチハイクガイド』42周年万歳!!/一日一微発見254

僕はベッドの中にいるのが好きだ。安眠ほど幸福なものはない。 昔、よしもとばななさんが中学か高校の時に、世界から逃げるために寝てばかりいたというエピソードは実に共感できる。僕も子供の頃は、人間は冬になると、熊のように冬眠すれば良いのにとマジで思っていた。 だからといって「夢」の世界が好きなわけではない。「夢」にもタチがあるらしく、僕は「面白い夢」を見るのがダメなタイプで、夢の中でも仕事をしていたりでほとんどがつまらない。 その反動なのかしらないが、現実生活のほうがずっと超現

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